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横浜市立大学の理系が気になっているんです。でも理学部・データサイエンス学部・医学部って、同じ大学なのにけっこう違う気がして…自分に合うのがどれか分からなくて。そもそもデータサイエンス学部って、何を勉強するんですか?

私は、同じ横浜市立大でも学部によって偏差値や入試の受け方がかなり違うって聞きました。看護など医療系にも興味があるので、どう見比べて選べばいいのか知りたいです。

親としては、公立だと学費が抑えられるのかも気になります。

3人とも、気になる点をまとめて整理しますね。横浜市立大学は、横浜市が設立した「公立大学」です。理系だと、大きく理学部・データサイエンス学部・医学部(医学科と看護学科)。公式情報と河合塾Kei-Netのデータをもとに、進路面談と同じ目線で見ていきましょう。
横浜市立大学 理系のポイント
- 横浜市を設立団体とする「公立大学」(国立でも私立でもない)で、一定の居住要件を満たす「市内区分」は入学料が市外の半額になる(学生数 約4,300人)
- 理系は理学部(1学科でじっくり専門を選ぶ)+データサイエンス学部(2018年新設・2027年度に大きく変わる)+医学部(医学科・看護学科)
- 偏差値は河合塾2027でデータサイエンス52.5・理学55.0・医学科67.5(同じ大学でも学部で難易度差が大きい)
- 一般選抜は前期・後期のみ(中期日程はなし)で、後期があるのは理学部とデータサイエンス学部だけ
- 強み:公立ならではの学費 ×データサイエンス学部 ×医学部を併せ持つ総合性
こんな人に向いています
- 横浜・神奈川から通える公立の理系で、学費を抑えて学びたい人
- データを使って社会の課題を解くデータサイエンスや、基礎から専門を選べる理学に興味がある人
- 医師・看護師など医療の道を、国公立の学費でめざしたい人
この記事でわかること
- 理系で学べる学部(理学・データサイエンス・医学部)と選び方
- 偏差値(河合塾2027)・共通テスト得点率・学部別の倍率の実際
- 入試のしくみ(中期・後期日程/学部で違う科目・配点/総合型・推薦)
- 公立ならではの学費(市内区分は入学料が半額)/進路(理学は院進・データサイエンスは就職と進学・医療系は国家試験)
※入試制度や数値は変わります。出願前には横浜市立大学公式の最新の募集要項を必ずご確認ください。
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- はじめに|横浜市立大学の理系を3分で把握
- 横浜市立大学とは|横浜市立の”公立”理系大
- 【全体像】理系で学べる学部・学科の全体マップ
- 理学部|理学科1学科の学び
- データサイエンス学部|2027年度に制度が大きく変わる学部
- 医学部|医学科と看護学科
- 偏差値・共通テスト得点率|学部・方式別
- 入試|方式・科目・配点・日程・倍率
- 学費と経済支援|公立ならでは=市内区分は入学料が半額
- 卒業後の進路|学部で成果指標が違う
- キャンパス・アクセス・オープンキャンパス|5キャンパス+2病院
- 比較・出願戦略|国公立本命×併願
- 横浜市立大学の理系が向く人・合わない可能性がある人
- よくあるご質問(Q&A)
- まとめ|「公立 × 理系 × 横浜」で選ぶ横浜市立大学
- 次に読むのにおすすめの記事
はじめに|横浜市立大学の理系を3分で把握
まず押さえたい結論は、同じ横浜市立大学でも、学部によって「学び・難易度・入試の受け方」が大きく違うということです。理系は、基礎から専門を選ぶ理学部、いま制度が大きく変わるデータサイエンス学部、医師・看護師をめざす医学部の3つに分かれます。
入試のしくみにも、横浜市立大学ならではの特徴があります。一般選抜は前期・後期のみで、「中期日程」はありません。しかも後期日程があるのは理学部とデータサイエンス学部だけで、医学科・看護は前期のみです。
学費は、公立ならではです。横浜市内に一定期間住んでいる「市内区分」なら、入学料が市外の半額になります(第9章)。
そしてもう一つ、いま注目したいのがデータサイエンス学部です。2027年度から定員が2倍(60→120名)に増え、学びの中身や入試も変わります(第5章)。学部ごとの違いを、この記事で一つずつ見ていきましょう。
横浜市立大学とは|横浜市立の”公立”理系大
まず、大学そのものを押さえておきましょう。志望理由書にも役立ちます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 公立大学法人 横浜市立大学(Yokohama City University/YCU) |
| 設置 | 公立(横浜市を設立団体とする公立大学法人が運営)・共学 |
| 学部構成 | 5学部6学科(国際教養・国際商・理学・データサイエンス・医学部〔医学科・看護学科〕) |
| 本部所在地 | 金沢八景キャンパス(横浜市金沢区瀬戸22-2) |
| ルーツ | 1928年 横浜市立横浜商業専門学校(Y専)を起源に、1949年 新制の横浜市立大学 発足 |
| 規模 | 学部生 約4,300人/大学院を含めると約5,300人(2025年) |
| 本記事で扱う理系分野 | 理学部/データサイエンス学部/医学部(医学科・看護学科) |
横浜市立大学は、横浜市を設立団体とする公立大学法人が運営する、5学部6学科の公立総合大学です。国が設置する「国立」や、学校法人が設置する「私立」とは違い、自治体(横浜市)がつくった公立大学法人の大学という点が大きな特徴です。この「公立」であることが、あとで出てくる学費(市内区分は入学料が半額)にもつながります(第9章)。
「5学部6学科」というのは、5つの学部があり、そのうち医学部だけが医学科・看護学科の2学科をもつためです。理系にあたるのは、理学部・データサイエンス学部・医学部(医学科・看護学科)です。
歴史をたどると、ルーツは1928年の横浜市立横浜商業専門学校(通称Y専)という商業系の学校です。そこから理学部や医学部が加わり、2018年にはデータサイエンス学部を新設、2019年には学部を再編して、いまの形になりました。商業のルーツから理系・医療系まで広がってきた、横浜の総合大学です。
キャンパスは、学部によって場所が変わるのも特徴です。理学部・データサイエンス学部は金沢八景、医学部は1年次が金沢八景・2年次以降は福浦、と分かれています(くわしくは第11章)。
【全体像】理系で学べる学部・学科の全体マップ
まず、横浜市立大学の理系を1つの表で見比べましょう。志望を考える出発点です。
| 学部 | 主な分野 | 修業年限 | 前期 偏差値(河合塾2027) | 主なキャンパス | 後期日程 |
|---|---|---|---|---|---|
| 理学部 | 物理・化学・生物・数理などの自然科学 | 4年 | 55.0 | 金沢八景 | あり |
| データサイエンス学部 | データ分析・統計・AI・情報 | 4年 | 52.5 | 金沢八景 | あり |
| 医学部 医学科 | 医学(医師をめざす) | 6年 | 67.5 | 金沢八景→福浦 | なし |
| 医学部 看護学科 | 看護(看護師・保健師) | 4年 | 非設定※ | 金沢八景→福浦 | なし |
※医学部看護学科は、個別(二次)試験が論文・面接型のため、河合塾の方式別偏差値は設定されていません。難易度の目安は、前期の共通テスト得点率(A方式69%・B方式73%)で見てください(第7章)。
※出典:河合塾Kei-Net 横浜市立大学(2027年度入試予想〔前期〕・取得日2026-07-14)。
横浜市立大学の理系は、同じ大学でも学部によって性格が大きく違います。「基礎からじっくり専門を選ぶなら理学部」「データで社会の課題を解くならデータサイエンス学部」「医療の道なら医学部(医学科・看護学科)」と、まずはざっくり押さえましょう。
偏差値も、データサイエンス52.5〜医学科67.5と幅があります。「横浜市立大学=○○くらい」とひとくくりにはできないので、志望学部ごとに数値を見ていくのが大切です(第7章)。

理学部|理学科1学科の学び
横浜市立大学の理学部は、物理・化学・生物・数理など、自然科学を幅広く学ぶ学部です。「理学科」という1つの学科でできていて、入学後に専門を深めていくのが特徴です。
入学後に専門を選ぶ「1学科制」のしくみ
理学部は、はじめから細かく分野が分かれているのではなく、全員がまず自然科学の基礎を学び、そのあとで専門を選んでいくしくみです。
- 1年次は、物理・化学・生物の基礎実験を全員が必修で学びます。理系の土台を、実験を通してひととおり身につけます。
- 専門科目は、4つの科目群(クラスター)にまとめられていて、そこから2つを選んで学びます。
- さらに、6つの履修モデルという「学びの道すじ」が用意されていて、自分の関心に沿って専門を深められます。
- 3年次の後期に研究室へ配属され、より専門的な研究に取り組みます。
つまり理学部は、「入学時に専門を決めきらなくてよい」設計です。物理・化学・生物のどれに進むかまだ迷っている人も、基礎を学びながら、自分の関心に応じて専門を選んでいけます。
学べる分野の広さ
理学部で学べるのは、物質のしくみを探る化学・物理から、生命科学、そして医療につながる分野まで、はば広いのが魅力です。化学担当の教員から見ても、「基礎科学から、生命・医療への応用まで、一つの学部の中でつながっている」のは、理学部ならではの面白さです。
「物理や化学の基礎を深めたい」「生命や医療に近い分野に進みたい」——どちらの関心にも応えられる懐の深さがあります。

1つの学科で入って、あとから専門を選べるんですね。物理と化学、どっちに進むかまだ迷っている僕にはうれしいかも。

そうなんです。まず基礎を実験までしっかり学べるので、「入ってから決めたい」人に向いています。逆に、学びたい分野がもう決まっているなら、その分野の研究室があるかを調べておくと安心ですよ。
データサイエンス学部|2027年度に制度が大きく変わる学部
データサイエンス学部は、データを使って社会の課題を解く力を学ぶ、比較的新しい学部です。横浜市立大学の理系の中で、2027年度に最も大きな制度変更がある学部でもあります。
2018年に生まれた学部・何を学ぶ?
横浜市立大学のデータサイエンス学部は、2018年に、全国でも早い時期に設けられた学部です。統計学やプログラミングといった土台の上に、実社会の分野へデータ分析を応用していく学びが特徴で、専門は次の5つの分野(クラスター)に整理されています。
- 数理・統計/計算機/健康・医療/都市・環境/経済・社会
数学・統計・情報の力を、「使える形」にして社会に生かす——それがデータサイエンスの世界です。卒業後も情報通信をはじめ幅広い業界で必要とされる分野です(進路は第10章)。
【注目】2027年度の変更点
データサイエンス学部は、2027年度(2027年4月入学)から大きく変わります。おもな変更は、定員倍増+教育課程の刷新+入試の変更の3つです。
- 入学定員が60名→120名へ、2倍に増員されます。
- 教育課程(カリキュラム)が新しくなります。
- 入試も変わります(一般前期の内容変更、総合型選抜の見直し、公募制の学校推薦型選抜の新設など・第8章)。
注意したいのは、定員が増えても、そのまま「入りやすくなる」とは限らないことです。志願者の集まり方や、募集方式ごとの配分、入試科目の変更によって、難易度の傾向は変わります。定員増と入試科目の変更により、志願者層や倍率の傾向が変わる可能性があるため、2026年度以前の倍率を2027年度にそのまま当てはめることはできません(倍率は第8章)。
「文理融合」だけど、数学は大切
データサイエンス学部は、公式にも「文理融合」の学部として紹介されています。文系・理系の枠をこえてデータを学べるのが魅力で、出願そのものに文系・理系の制限はありません。
ただし、ここは誤解しやすいので正直にお伝えします。一般選抜(前期)では、個別(二次)試験で「数学」が必要です。その出題範囲には数学Ⅲまで含まれます。「文理融合」は学びの中身を表す言葉であって、「数学が軽い入試」という意味ではありません。データサイエンスは数学を”道具”として使う分野なので、数学から離れずに準備しておくことが大切です(くわしい配点は第8章)。

データサイエンスって文系でも入れるって聞いたけど…数学はしっかり必要なんですね。

はい。出願に文理の制限はありませんが、一般前期では数学(数Ⅲの範囲まで)を使います。「数学が得意」より「数学から逃げない」人に向いている、と考えておくといいですよ。
医学部|医学科と看護学科
横浜市立大学には、医師をめざす「医学科」と、看護師・保健師をめざす「看護学科」からなる医学部があります。まず、2つの学科の違いを表で押さえましょう。
| 項目 | 医学科 | 看護学科 |
|---|---|---|
| 修業年限 | 6年 | 4年 |
| めざす資格 | 医師 | 看護師・保健師 |
| 難易度の見方 | 偏差値67.5+共通テスト得点率 | 共通テスト得点率が中心(偏差値は非設定) |
| 一般選抜 | 前期のみ | 前期のみ |
| 主なキャンパス | 1年 金沢八景 → 2年以降 福浦 | 1年 金沢八景 → 2年以降 福浦 |
医学科|地域枠が手厚い
医学科は6年制で、医師をめざす学科です。偏差値は67.5(河合塾2027)で、横浜市立大学の理系のなかでは最も難関です。
医学科の特徴が、地域枠(地域医療に貢献する医師を育てる枠)が手厚いことです。一般の枠のほかに、「YCU地域医療枠」や「神奈川県指定診療科枠」があり、卒業後に一定期間、神奈川県内の医療機関で働くことを条件に、学びやすい環境が用意されています(神奈川県指定診療科枠は、神奈川県から修学資金の貸与を受けられます)。
ここで一つ注意です。「地域枠なら入りやすい」わけではありません。地域枠も偏差値は67.5で、一般の枠と同じ高い学力が必要です。「勤務の条件を受け入れられるか」で選ぶ枠だと考えてください(枠のくわしい内容と卒業後の条件は第8章)。
看護学科|国家試験の合格実績
看護学科は4年制で、看護師・保健師をめざす学科です。個別(二次)試験が論文・面接型のため、河合塾の方式別偏差値は「非設定」で、共通テストの得点率が難易度の目安になります(第7章)。
看護学科の特徴の一つが、国家試験の合格率です。直近数年の看護師・保健師の新卒合格率は、ほぼ100%で推移しています(くわしくは第10章)。
医学部は1年次と2年次以降でキャンパスが変わる
医学科・看護学科は、1年次は金沢八景キャンパスで他学部の学生と一緒に学び、2年次以降は福浦キャンパス(附属病院のあるキャンパス)に移ります。学ぶ場所が学年で変わる点は、通学を考えるうえで押さえておきましょう(第11章)。
偏差値・共通テスト得点率|学部・方式別
「横浜市立大学の理系はどのくらい難しいのか」を、河合塾のデータで押さえておきましょう。
学部・方式別の偏差値・共通テスト得点率
| 学部・方式 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
|---|---|---|
| 理学部 前期A方式 | 55.0 | 68% |
| 理学部 前期B方式 | 55.0 | 73% |
| 理学部 後期 | 非設定※ | 80% |
| データサイエンス 前期 | 52.5 | 72% |
| データサイエンス 後期 | 非設定※ | 78% |
| 医学部 医学科 前期 | 67.5 | 86〜87% |
| 医学部 看護学科 前期 | 非設定※ | A方式69%・B方式73% |
※後期日程(理学・データサイエンス)と看護学科は、個別(二次)が面接・論文型のため、河合塾の方式別偏差値が「非設定」です。これらは共通テスト得点率を目安にしてください。
※出典:河合塾Kei-Net 横浜市立大学(2027年度入試予想・取得日2026-07-14)。
理系の中では、データサイエンス(52.5)が方式別のボーダー偏差値としては最も低く、医学科(67.5)が最も高い——同じ大学でも、学部で難易度が大きく分かれます。
ただし、「データサイエンス=いちばん入りやすい」と単純には言えません。データサイエンスは共通テストの配点比率が高い設計で、共通テスト得点率も72%が必要です(配点は第8章)。偏差値の数字だけでなく、共通テストでどれだけ得点できるかまで含めて考えましょう。
偏差値は「河合塾基準」で統一しています
偏差値は、模試の会社によって数字が違います。当ブログでは河合塾Kei-Net(合否可能性50%のボーダー)に統一しています。ほかの予備校(駿台・ベネッセなど)とは基準が異なるため、そのまま比べないよう注意してください。とくに医学科は、会社によって70を超える数字を見かけることもありますが、本記事では河合塾基準の67.5で統一しています。

入試|方式・科目・配点・日程・倍率
横浜市立大学の入試は、学部によって「受け方」がかなり違うのが特徴です。ここを理解すると、出願の作戦が立てやすくなります。
入試方式の全体像
主な入り口は、次のとおりです。
- 一般選抜(前期日程・後期日程):共通テスト+個別(二次)試験。もっとも多くの合格者が出る中心ルートです。
- 総合型選抜:理学・データサイエンスなどで実施されます。
- 学校推薦型選抜:指定校制のほか、公募制(共通テストを使う推薦)があります。公募制はデータサイエンス学部で2027年度に新設され、理学部にも公募制推薦の枠があります(8-6でくわしく)。
- 特別選抜:国際バカロレア(IB)などの枠があります。
中期日程はある?後期日程はどの学部?
「公立大学だから中期日程があるの?」と気になる人も多いので、先に整理します。
- 横浜市立大学に、中期日程はありません。一般選抜は前期日程・後期日程で実施されます。(公立大学の中には中期日程を行う大学もありますが、横浜市立大学は実施していません。「公立だから中期がある」わけではない、と押さえておきましょう。)
- 後期日程があるのは、理学部とデータサイエンス学部だけです。
- 医学科・看護学科は、前期日程のみ(後期はありません)。
「前期でどこを受け、後期でどこを受けるか」を考えるとき、後期があるのは理学・データサイエンスの2学部だけという点は、出願の作戦づくりで重要です(第12章)。
科目・配点|学部で「受け方」が違う
横浜市立大学の理系は、学部によって個別(二次)試験の科目が大きく違います。まず、個別試験でどの科目が要るかを見てみましょう。
| 学部(一般前期) | 個別(二次)試験の科目 |
|---|---|
| 理学部 | 英語・数学・理科2科目(物理・化学・生物から2つ) |
| データサイエンス学部 | 数学・英語(個別に理科はなし) |
| 医学部 医学科 | 英語・数学・理科2科目+小論文+面接 |
| 医学部 看護学科 | 論文+面接(数学・理科・英語の個別試験はなし) |
同じ「理系」でも、データサイエンス学部は個別に理科がなく(数学・英語)、看護学科は論文・面接と、科目が学部で異なります。「理系だから理科2科目」と一括りにはできないので、志望学部の科目を必ず確認しましょう。
【ここに注意】「個別に理科がない」=「入試全体で理科がいらない」ではありません。
データサイエンス学部は個別(二次)に理科がありませんが、共通テストでは国語・数学・情報・英語が必須で、さらに地歴公民・理科から2科目を使います(理科を使わず地歴公民2科目という選び方も可能です)。一方、理学部・医学科は共通テストで理科2科目が必要です。学部によって必要な科目が違うので、募集要項で確認してください。
配点|共通テスト重視か、個別重視か
次に、共通テストと個別試験の配点の比重を見てみましょう。ここが学部で大きく違います。
| 学部(一般前期) | 共通テスト : 個別(満点) | 重心 |
|---|---|---|
| 理学部 | 1,000 : 1,100(2,100) | 個別がやや高め |
| データサイエンス学部 | 1,100 : 500(1,600) | 共通テストが高い |
| 医学部 医学科 | 1,000 : 1,400(2,400)+小論文・面接 | 個別が高い |
| 医学部 看護学科 | A方式 1,000/B方式 700 +個別(論文・面接) | 共通テストが中心 |
- 理学部は、共通テストと個別がほぼ同じ比重で、個別(数学・理科・英語)がやや重い設計です。
- 医学科は、個別(二次)の比重が最も大きい設計です(小論文・面接は段階評価で加わります)。数学・理科・英語の記述力がそのまま合否に効きます。
- データサイエンス学部は、共通テストの比重が高い設計です。ただし個別も500点あるので、「共通テストだけで決まる」わけではありません。数学(数Ⅲの範囲を含む)と英語の個別対策も必要です。
- 看護学科は、共通テスト(A方式1,000/B方式700)に、個別の論文・面接が加わります。学力試験は共通テストが中心です。
※医学科の配点は2027年度入学者選抜要項にもとづきます。神奈川県指定診療科枠を含む最終的な募集内容などは、2026年11月下旬公表予定の学生募集要項で再確認してください。
学部別の実質倍率(過去3年)
倍率は年度で変わりますが、直近3年(2024〜2026年度)の実際の数字を見ておきましょう。ここでは、実際に受験した人ベースの「実質倍率(受験者÷合格者)」を紹介します。
| 学部・日程 | 2024 | 2025 | 2026 |
|---|---|---|---|
| 理学部 前期 | 4.8倍 | 3.5倍 | 3.3倍 |
| 理学部 後期 | 2.1倍 | 2.4倍 | 2.8倍 |
| データサイエンス 前期 | 2.1倍 | 4.4倍 | 3.9倍 |
| データサイエンス 後期 | 4.2倍 | 2.6倍 | 2.4倍 |
| 医学部 医学科 前期 | 2.4倍 | 2.4倍 | 2.5倍 |
| 医学部 看護学科 前期 | 2.3倍 | 2.3倍 | 2.1倍 |
- 理学部の前期は、この3年で4.8→3.5→3.3倍と少し落ち着いてきました。医学科は2.4〜2.5倍、看護は2.1〜2.3倍で安定しています。
- データサイエンス学部は、年によって倍率の動きが大きいです(前期は2025年に4.4倍まで上がりました)。しかも2027年度は定員が2倍・入試科目も変わるため、過去の倍率はそのまま予測には使えない「参考値」と考えてください。
- 後期は募集人員が少なく、数名の増減で倍率が大きく動きます。「入りやすい」と決めつけず、翌年度の状況を必ず確認しましょう。
※実質倍率は、大学公式の「受験者数÷合格者数」で算出した数値です(理学部前期はA方式・B方式を合算した数値です)。年度により変わるため、最新の入試結果もご確認ください。
※出典:横浜市立大学 公式サイト(入学者選抜要項・入試実施状況)/河合塾Kei-Net(取得日2026-07-14)。
総合型選抜・学校推薦型選抜|英語資格は方式で違う
一般選抜のほかに、次の入試もあります。ここでは、2027年度に見直しがあるデータサイエンス学部を中心に説明します。
- 総合型選抜:第1次の書類審査と、第2次の面接審査(プレゼンテーション・質疑)で選抜します。2027年度から、これまで課していた共通テスト(3次選考)を廃止し、共通テストは「合格後の学習課題」に変わります。出願には英検準1級相当の英語資格が必要です。
- 指定校制 学校推薦型選抜:書類審査と面接で選抜します。出願には英検2級相当の英語資格が必要です。
- 公募制 学校推薦型選抜(2027年度新設):共通テストの成績と書類審査で選抜します。こちらは外部の英語資格(英検など)は不要です。
このように、必要な英語資格は選抜方式によって違います(総合型=準1級相当/指定校制=2級相当/公募制=不要)。推薦・総合型を考える人は、自分がねらう方式の要件を必ず確認してください。
医学科の3つの募集枠と卒業後の条件
医学科の一般選抜(前期)には、3つの募集枠があります。地域医療をになう医師を育てる、公立医大ならではのしくみです。
- 一般枠:卒業後の勤務条件はありません。
- YCU地域医療枠:卒業後、一定期間(5年間)を神奈川県内の医療機関で勤務することが条件です。
- 神奈川県指定診療科枠:産科・小児科・麻酔科など8つの指定診療科で、卒業後の初期研修を含め9年間勤務することを条件に、神奈川県から修学資金の貸与を受けられます。
「神奈川で医師として働きたい」という人には心強い枠ですが、いずれも偏差値は67.5で、一般枠と同じ高い学力が必要です。なお、神奈川県指定診療科枠は、文部科学省の認可を前提とした「予定」の枠で、募集人員などの詳細は、2026年11月下旬に公表される学生募集要項で確定します。志望する人は、公式の最新要項を必ず確認してください。
学費と経済支援|公立ならでは=市内区分は入学料が半額
受験生・保護者がいちばん気になる学費を整理します。横浜市立大学は公立大学なので、横浜市内に一定期間住んでいる「市内区分」だと入学料などが安くなるのが大きな特徴です。
学費の中身(2026年度)
まず、「市内区分」は自動で使えるわけではない点を押さえてください。公式では、入学の日の1年以上前から、本人または扶養している保護者などが横浜市内に住民票を置いている場合、とされています(本記事では便宜上「横浜市民」と表記することがあります)。
| 項目 | 理学部・データサイエンス学部・医学部看護学科 | 医学部 医学科 |
|---|---|---|
| 入学料 | 市内 141,000円/市外 282,000円 | 市内 141,000円/市外 282,000円 |
| 授業料(年額) | 557,400円(市内外 同額) | 573,000円(市内外 同額) |
| 施設設備費(初年度のみ) | 市内 25,000円/市外 50,000円 | 市内 150,000円/市外 200,000円 |
| 実験実習費(2年次以降・年額) | 20,000円 | 42,000円 |
※出典:横浜市立大学 公式サイト(学費・入学料)/文部科学省・JASSO(修学支援新制度)(取得日2026-07-14)。
ポイントは、「市内区分」だと入学料と施設設備費が安くなることです。たとえば入学料は、市内区分なら141,000円と、市外区分(282,000円)の半額になります。一方、安くなるのは入学料と施設設備費で、授業料は市内・市外で同じです。
4年間・6年間の学費はどのくらい?
入学料・授業料・施設設備費・実験実習費を合わせた、主要な大学納付額のおおよその合計は次のとおりです(諸会費・保険などは別。市外区分の目安)。
- 理学部・データサイエンス学部・看護学科(4年):約262万円
- 医学部 医学科(6年):約413万円
市内区分なら、ここからさらに十数万円ほど安くなります。医学科は6年間でも約413万円で、私立の医学部(6年間で約2,000万〜4,700万円)より大幅に低いのが、国公立医学部の特徴です。
※このほかに、加入が必須の保険(理学部=3,300円/4年、看護学科=7,000円/年)や、後援会費などの諸会費が別途かかります。金額は年度で変わるため、最新の学費は公式でご確認ください。

奨学金・修学支援
学費の負担をやわらげる制度もあります。
- 国の高等教育修学支援新制度:授業料・入学料の減免+給付型奨学金。横浜市立大学もこの制度の対象です。
- 多子世帯への支援:扶養する子どもが3人以上の世帯を対象にした授業料の支援も設けられています。
「公立」と「自治体の無償化」は別物です
同じ公立大学でも、東京都立大学のように「自治体が授業料を無償化する」制度とは、しくみが違います。横浜市立大学は、市内区分の入学料・施設設備費が減額されるタイプで、授業料そのものを自治体が無償にする制度ではありません。ここは混同しやすいので、押さえておきましょう。

横浜市内に一定期間住んでいると、入学料が半額になるんですね。医学部でも私立と比べると差が大きくて、少し安心しました。

はい。ただし授業料は市内外で同じで、安くなるのは入学料と施設設備費です。保険や諸会費も別にかかります。国の修学支援新制度の対象でもあるので、世帯の状況によっては負担がさらに軽くなりますよ。
卒業後の進路|学部で成果指標が違う
横浜市立大学の理系は、学部によって進路の指標が違います。理学は大学院進学、データサイエンスは就職と大学院進学、医療系は国家試験——まず一覧で見てみましょう。
| 学部・学科 | 主な進路指標 |
|---|---|
| 理学部 | 卒業119名:大学院進学83/就職33/その他3(=約7割が大学院進学・就職率97.1%) |
| データサイエンス学部 | 卒業65名:就職34/大学院進学30/その他1(=就職と進学がほぼ二分・就職希望者の就職率100%) |
| 医学科 | 医師国家試験(新卒)受験85・合格84=98.8%(全国平均を上回る) |
| 看護学科 | 看護師・保健師 国家試験(新卒)ほぼ100% |
※進路内訳(就職・進学)は2026年3月卒業生、国家試験の合格率は令和7年の実施結果で、対象の時期が異なります。
※出典:横浜市立大学 公式サイト(卒業後の進路・国家試験合格状況)(取得日2026-07-14)。
理学部|約7割が大学院へ
理学部(2026年3月卒)は、卒業者119名のうち83名が大学院へ進学、33名が就職という内訳で、約7割が大学院進学という研究志向の強い学部です(就職率は97.1%)。進学先には京都大学大学院・横浜国立大学大学院などが並びます。「学部で終わり」ではなく、大学院で研究を深める道が主流です。
データサイエンス学部|就職と大学院進学にほぼ二分
データサイエンス学部(2026年3月卒)は、就職34人、大学院進学30人、その他1人で、就職と進学がほぼ二分されています。就職希望者の就職率は100%で、就職者の41.2%が情報通信業・マスコミに進みました。パナソニック・富士通・本田技研工業・NTTデータなど幅広い企業に進む一方、大学院で学びを深める人も多い学部です。
医学科|医師国家試験の合格実績
医学科は、医師国家試験の新卒合格率が98.8%(令和7年・新卒受験85人・合格84人)で、全国平均を上回ります。卒業後は初期臨床研修へ進み、医師としてのキャリアを歩みます。
看護学科|国家試験ほぼ100%
看護学科は、看護師・保健師の国家試験の新卒合格率がほぼ100%で推移しています。病院をはじめとする医療・保健の現場へ進みます。

同じ理系でも、指標が学部で違うんですね。理学は大学院、データサイエンスは就職も進学もあって、医学部は国家試験。

そうなんです。だから「卒業後にどうなりたいか」から逆算して学部を選ぶのが大切です。研究を深めたいなら理学、就職にも大学院にもつながるデータサイエンス、医療の道なら医学部、という具合ですね。
キャンパス・アクセス・オープンキャンパス|5キャンパス+2病院
学部でキャンパスが変わる
横浜市立大学は、複数のキャンパスに分かれています。理系の学生が主に通うのは、次のとおりです。
- 金沢八景キャンパス(本部):理学部・データサイエンス学部の拠点。医学部も1年次はここで学びます。
- 福浦キャンパス:医学科・看護学科が2年次以降に通う、附属病院のあるキャンパス。
- このほか、理学部の研究拠点となる鶴見・舞岡キャンパス、大学院のみなとみらいサテライトキャンパス(ランドマークタワー内)があります。
「海が見える金沢八景で学び、医学部は2年次から福浦へ」——横浜ならではの立地も、この大学の魅力です。
最寄り駅とアクセス
| キャンパス | 最寄り駅 |
|---|---|
| 金沢八景 | 京急線・シーサイドライン「金沢八景」駅から徒歩約5分 |
| 福浦 | シーサイドライン「市大医学部」駅から徒歩約1分 |
オープンキャンパス・見学
2026年度の学部別オープンキャンパスは、8月に完全オンラインで開催されます(理学部・データサイエンス学部、医学部でそれぞれ日程が設けられます)。対面でキャンパスを見学したい場合は、学科別の見学会やキャンパスツアー、秋の大学祭(浜大祭)など別のイベントが用意されているので、最新の日程を大学公式のイベント情報と、当ブログのオープンキャンパス完全ガイドで確認してください。実際の雰囲気は、足を運んで確かめるのがおすすめです。
比較・出願戦略|国公立本命×併願
横浜市立大学を、似た分野の大学と比べながら、出願の作戦を考えましょう。ここでは「大学名を並べる」のではなく、分野ごとに違いを一言で整理します。
分野で比べる
- データサイエンス・情報系:情報に特化した電気通信大学や私立のMARCH理系と比べられます。横浜市立大学は、データサイエンスを独立した学部として持つのが特徴です。
- 理学・生命科学系:近接分野として、横浜国立大学や東京農工大学、女子大のお茶の水女子大学などと比較されます。横浜市立大学の理学部は、1学科で入って専門を選べる柔軟さが特徴です。
- 医療系:医学科は他の国公立医学科と、看護学科は東京都立大学などの公立の医療・看護系と、それぞれ比べるとよいでしょう。横浜市立大学の医学科は、地域枠が手厚いのが特徴です。
前期・後期の出願戦略
国公立は、前期日程で出願・受験できるのは1校(1学部)だけです。横浜市立大学と上の国公立各校を「同時に前期で受ける」ことはできません(前期はどれか1つを選びます)。一方、後期日程は別の枠なので、組み合わせは可能です。ただし、横浜市立大学で後期があるのは理学部とデータサイエンス学部だけ(医学科・看護は前期のみ)である点に注意しましょう。
私立大学の併願候補
私立の併願は「挑戦・実力相応・安全」の3層で考えましょう。横浜市立大学の理系を検討する人には、次の記事も参考になります。

前期はどこか1校にしぼるんですね。データサイエンスに興味があるので、共通テストの得点率と配点から考えてみます。

いい進め方です。横浜市立大学は学部ごとに受け方が違うので、志望学部の配点(共テ重視か個別重視か)に合わせて、対策の重心を決めていきましょう。
横浜市立大学の理系が向く人・合わない可能性がある人
ここまでの内容を、正直にまとめます。相性の問題なので、当てはまらなくても優劣ではありません。次の5つの軸で考えると、判断しやすくなります。
向いている人
- 公立の学費で、横浜・神奈川から通える理系を探している人(市内区分なら入学料も抑えられます)
- 学びたい学部(データサイエンス/理学/医学部)がはっきりしている、または理学部で入ってから専門を決めたい人
- 大学院進学や研究(理学)、データを扱う力を就職や大学院進学に生かすこと(データサイエンス)、医療の道(医学部)に関心がある人
- 志望学部の入試が共通テスト型か個別(二次)型かを見て、対策を合わせられる人
- 医学部の地域枠の勤務条件を受け入れられる人(医師として神奈川で働く意思がある場合)
合わない可能性がある人
- 薬学部・農学部・工学部(機械・電気など)を第一に考えている人(横浜市立大学にはこれらの学部はありません)
- 大きな総合大学の幅広い学部選択や大規模な学生イベントを最優先したい人
- データサイエンス学部を「数学を使わずに入れる学部」と考えている人(一般前期は数学が必要です)
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 横浜市立大学は「公立」とのことですが、国立や私立と何が違いますか?
A. 横浜市立大学は、横浜市を設立団体とする公立大学法人が運営する「公立大学」(5学部6学科)です。国が設置する「国立」、学校法人が設置する「私立」とは違い、自治体がつくった公立大学法人の大学です。そのため、一定の居住要件を満たす「市内区分」は入学料や施設設備費が安くなるという特徴があります(第9章)。
Q2. 横浜市立大学の理系では何を学べますか?
A. 大きく3つです。自然科学を基礎から学ぶ理学部、データで社会の課題を解くデータサイエンス学部、医師・看護師をめざす医学部(医学科・看護学科)です(第4〜6章)。
Q3. 偏差値と共通テストボーダーはどのくらいですか?
A. 河合塾2027年度予想で、データサイエンス52.5・理学55.0・医学科67.5です。共通テスト得点率は、データサイエンス72%・理学68〜73%・医学科86〜87%が目安です。看護学科は個別が論文・面接型のため偏差値は非設定で、共通テスト得点率(A方式69%・B方式73%)が目安になります(第7章)。
Q4. 後期日程や中期日程はありますか?
A. 中期日程はありません。一般選抜は前期・後期のみです。後期日程があるのは理学部とデータサイエンス学部だけで、医学科・看護学科は前期のみです(第8章)。
Q5. 共通テストと個別試験では、どの教科・科目が必要ですか?
A. 学部によって違います。理学部・医学科は、個別(二次)で英語・数学・理科2科目が必要です(医学科は小論文・面接も)。データサイエンス学部は、個別が数学・英語で理科はありません(共通テストでは国語・数学・情報・英語が必須で、さらに地歴公民・理科から2科目を使います)。看護学科は、個別が論文・面接です(第8章)。
Q6. データサイエンス学部の一般選抜では、数学Ⅲは必要ですか?
A. 数学は必須科目で、出題範囲には数学Ⅲ(全範囲)が含まれます。問題の構成上、必ず数Ⅲの問題を解くとは限りませんが、数Ⅲを対策せずに受けるのは現実的ではありません。「文理融合」の学部ですが、数学は大切にしておきましょう(第5・8章)。
Q7. 学費は?市内区分だと本当に安くなりますか?
A. 入学料と施設設備費が「市内区分」で安くなります(入学料は市内141,000円・市外282,000円)。ただし授業料は市内・市外で同額です。また「市内区分」は、入学の1年以上前から本人や保護者が横浜市内に住民票を置いている場合、という条件があります(第9章)。
Q8. 医学部の地域枠とは何ですか?地域枠なら入りやすいですか?
A. 卒業後、一定期間を神奈川県内の医療機関で働くことを条件にした枠です(YCU地域医療枠・神奈川県指定診療科枠)。ただし、地域枠も偏差値は67.5で、一般枠と同じ高い学力が必要です。「入りやすい枠」ではなく、「勤務の条件を受け入れられるか」で選ぶ枠です(第8章)。
Q9. 総合型選抜や推薦では、英語資格は必要ですか?
A. 選抜方式によって異なります。データサイエンス学部の場合、総合型選抜は英検準1級相当、指定校制の推薦は英検2級相当が必要で、2027年度新設の公募制推薦は外部英語資格は不要(共通テストの英語で評価)です(第8章)。
Q10. 理学部は、入学後に希望する分野へ進めますか?
A. 理学部は「理学科」1学科で、入学後に4つの科目群から2つを選び、6つの履修モデルに沿って専門を深めます。研究室への配属は3年次後期です。関心に応じて選べるしくみですが、志望する分野の研究室があるかは、事前に公式で調べておくと安心です(第4章)。
Q11. 横浜市立大学と横浜国立大学は別の大学ですか?
A. はい、別の大学です。横浜市立大学は横浜市が設立した公立大学法人の「公立」、横浜国立大学は「国立」で、学部構成も入試も異なります。名前が似ているので、志望校を調べるときは取り違えないよう注意してください。
まとめ|「公立 × 理系 × 横浜」で選ぶ横浜市立大学
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 横浜市立大学は、横浜市を設立団体とする公立大学法人が運営する「公立大学」(5学部6学科)。理系は理学部・データサイエンス学部・医学部(医学科・看護学科)で学べ、市内区分は入学料が市外の半額になる
- 偏差値は河合塾2027でデータサイエンス52.5・理学55.0・医学科67.5。同じ大学でも学部で難易度差が大きい
- 一般選抜は前期・後期のみで中期日程はなし。後期があるのは理学とデータサイエンスだけ。学部で科目・配点が違い、理学・医学科は個別重視、データサイエンスは共通テスト重視
- データサイエンス学部は2027年度に定員2倍+教育課程刷新+入試変更という大きな節目
- 進路は理学が大学院進学(約7割)/データサイエンスは就職と大学院進学がほぼ二分/医療系は国家試験の合格実績が高い
横浜市立大学の理系は、大きく3つの道に分かれます。基礎からじっくり専門を選びたい人には理学部。データの力を就職や研究に生かしたい人にはデータサイエンス学部。医療の道をめざす人には医学部。公立ならではの学費で、横浜・神奈川から通えるのも魅力です。学びたい分野がはっきりしてきたら、ぜひ一度、金沢八景のキャンパスをのぞいてみてください。
※本記事のデータ基準(2026年7月時点):偏差値・共通テスト得点率=河合塾Kei-Netの2027年度入試予想/倍率=2024〜2026年度入試の実績/入試科目・配点=2027年度入学者選抜要項など現行の公式資料(一部の詳細は2026年11月下旬公表予定の学生募集要項で最終確定)。
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【記事内データの注記】
本記事の偏差値・共通テスト得点率は河合塾Kei-Net(2027年度入試予想)、実質倍率は2024〜2026年度入試(受験者÷合格者)、入試科目・配点・募集・日程は2027年度入学者選抜要項など現行の公式資料(神奈川県指定診療科枠を含む最終的な募集内容などは2026年11月下旬公表予定の学生募集要項で再確認)、学部・学科構成・進路(2026年3月卒)・国家試験合格率・沿革・アクセス・学費(2026年度)は横浜市立大学公式、修学支援新制度は文部科学省・日本学生支援機構の案内にもとづきます(いずれも取得日2026-07-14)。制度・数値は年度で変わるため、出願前に必ず各公式サイトの最新情報をご確認ください。





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