「雰囲気がよかったです」「きれいなキャンパスでした」。
オープンキャンパスのあと、進路面談でよく聞く感想です。もちろん、それも大切な気づきです。
でも私は、いつももう一歩踏み込んで聞きます。「ホームページでは分からないことを、何か持ち帰れましたか?」と。
オープンキャンパスは、大学選びの貴重な機会です。けれど「行くだけ」では、得られる情報は意外と多くありません。
大切なのは、ホームページに載っていない情報を持ち帰ることです。たとえば、模擬授業の中身。研究室で聞いた研究テーマ。学生の雰囲気。就職や留学サポートの具体的な話です。
一方で、やみくもに何校も回る「オープンキャンパスマニア」になると、印象が混ざって比較がぼやけます。
私は現役の私立理系教員(教員歴15年・化学担当)として、毎年たくさんの生徒・保護者と進路面談を重ねています。この記事では、その現場の視点から、オープンキャンパスの準備・当日・振り返りまでを通して解説します。
【この記事で分かること】
- 行く大学をどう絞るか(参加前の準備)
- 当日の回り方と、見るべきポイント・質問のしかた
- 理系ならではのチェックポイント(研究室・設備・学科の中身)
- 保護者の関わり方
- 参加後の振り返りと、志望理由書への活かし方
オープンキャンパスは「行く」より「持ち帰る」が大切

ホームページに載っていない情報を持ち帰る
オープンキャンパスで大切なのは、「行ったかどうか」ではありません。「何を持ち帰れたか」です。
本当に価値があるのは、ホームページには載っていない情報です。たとえば、模擬授業の中身。研究室で聞いた研究テーマ。学生の雰囲気。就職や留学サポートの具体的な話です。
ホームページやパンフレットで分かることは、事前に確認しておきましょう。そのうえで現地では、文字だけでは分からない雰囲気や具体的な話を集めることが大切です。
私は進路面談で、生徒にいつもこう伝えています。「メモを取って帰っておいで」と。その場の印象は、数日たつと驚くほど薄れてしまうからです。
持ち帰った情報は、あとで大きく効いてきます。志望理由書を書くとき、面接で志望動機を語るとき、「現地で見て、こう感じた」という一次体験は、何よりの説得力になります。
「オープンキャンパスマニア」にならない
一方で、気をつけてほしいことがあります。たくさん行けば良いというものではない、ということです。
何校も回るうちに、どの大学で何を見たのか、印象が混ざってしまう生徒を毎年見てきました。数より質。これがオープンキャンパスの基本です。
「何校くらいが適切か」「どこを見て、何を聞くか」は、このあとの章で順番に解説します。まずは、「行くこと」をゴールにしないこと。これを心に留めてください。
見学では、基本のマナーを大切に
もう一つ、意識しておきたいことがあります。オープンキャンパスでは、教職員や学生スタッフと話す機会があります。
入試で評価されるという意味ではありませんが、大学の方と接する場であることは確かです。あいさつや言葉づかい、メモを取る姿勢など、基本的なマナーは大切にしましょう。
「遊びに来た人」ではなく、「その大学に関心を持つ受験生」として、丁寧に参加する意識が大切です。
学年別のオープンキャンパス戦略|高1・高2・高3で目的は違う
オープンキャンパスは、学年によって「目的」が変わります。同じ参加でも、見るべきポイントが違うのです。
高1は「広く知る」、高2は「絞る」、高3は「材料を集める」
- 高1:とにかく「広く知る」時期です。学部や学科で何を学ぶのか、理系といってもどんな分野があるのか。志望校を決める前に、視野を広げる時間と考えてください。
- 高2:少しずつ「絞る」段階です。興味のある分野や、行きたい大学群が見えてきます。気になる大学を実際に見て、方向性を固めましょう。
- 高3:「材料を集める」時期です。志望理由書や面接に使える具体的な情報を持ち帰ることが目的になります。第一志望には複数回足を運び、受験勉強のモチベーション維持につなげるのもおすすめです。
早く動くメリットと、正しい受け止め方
低学年のうちから動くことには、メリットがあります。ただし、受け止め方には注意が必要です。
予約制のオープンキャンパスでは、申し込み時に学年を入力することがあります。ただし、その参加履歴が入試の合否に直接使われるとは限りません。
大切なのは、「早くから関心を持っていた」という事実を、自分の言葉で説明できることです。総合型選抜や学校推薦型選抜では、低学年のうちから見学し、何を感じたかを記録しておくと、志望理由を具体的に語る材料になります。
ですから、高1・高2のうちは、少し背伸びした目標校も含めて参加してみるのがおすすめです。
行く大学をどう絞る?|ホームページ比較の弱点と、紙パンフレットの使い方

行く大学は「数」より「絞り込み」
学年によって目安は変わりますが、高校3年生は、第一志望から第三志望を中心に、3校程度に絞るのが現実的です。まだ志望分野が固まっていない場合は、無理に3校に限定しなくても構いません。ただし、数を増やすほど比較は難しくなります。
本命をじっくり見るほうが、回る数を増やすより、得るものは大きいものです。
もう一つ大切なのは、必ず複数を見くらべることです。大学は、よいところを見せようと工夫しています。最初の1校で気に入っても、そこで比較をやめないでください。きちんと見くらべた経験が、あとで「なぜこの大学なのか」を自分の言葉で説明する力になります。
比較には「紙のパンフレット」が向いている
候補を比べるとき、実は役立つのが「紙のパンフレット」です。
意外に思うかもしれません。いまはホームページで何でも調べられます。けれど、いざ複数の大学を比較しようとすると、ホームページは使いにくいのです。
理由は2つあります。1つは、情報がすべて載っているぶん、目的の情報を探すのにコツが要ること。もう1つは、大学ごとにサイトの作りが違い、同じ項目を見つけにくいことです。
その点、紙のパンフレットは比較に向いています。大学が「順番に見てほしい内容」を、重要な順に並べているからです。何冊か並べて読むと、「自分はどこが気になるのか」がはっきりします。
パンフレットを取り寄せて、候補を絞る
そこで私がすすめているのが、「気になる大学のパンフレットをまとめて取り寄せて、候補を絞ってからオープンキャンパスに行く」という流れです。遠回りのようでいて、いちばん効率的で、失敗の少ない進め方です。

先にパンフレットで絞ってから行くんですね。

そうなんです。先に「気になる3校」をしぼると、当日の見方が具体的になります。なんとなく回るより、ずっと比べやすくなりますよ。
複数の大学を比較する場合は、パンフレットをまとめて取り寄せておくと便利です。大学ごとの学び・キャンパス・就職情報を並べて確認できるため、行く候補を絞りやすくなります。資料の到着には数日かかることもあるので、気になる大学は早めに確認しておきましょう。
※資料の種類・対象校・到着までの日数はサービスによって異なります。利用前に最新の条件をご確認ください。
なお、個別の大学のオープンキャンパス日程は、別の記事でまとめています。
予約前の確認と当日の回り方|やりがちなミスも解説

予約前に確認したい7つのこと
オープンキャンパスは、行く前の準備で半分が決まります。とくに予約まわりは、つまずきやすいポイントです。次の7つを、申し込み前に確認しておきましょう。
- 予約開始日と開始時刻:人気の回は、開始から短時間で満席になることがあります。開始日時はカレンダーに入れておきましょう。
- 会員登録は前日までに:当日は予約サイトが混み合います。登録やログインは、前もって済ませておくと安心です。
- 事前登録方式かどうか:予約のしくみは大学ごとに違います。先着順か、抽選か、登録だけでよいのかを確認します。
- 模擬授業・研究室公開は別予約のことも:全体の予約とは別に、個別プログラムの予約が必要な場合があります。見たいものは早めに押さえましょう。
- 同伴者(保護者)の登録:保護者も一緒に行く場合、同伴者の登録が要ることがあります。人数の上限にも注意します。
- 満席・キャンセル待ちのしくみ:満席でも、キャンセルで空いた枠が戻ることがあります。あきらめずに確認しましょう。
- 悪天候・中止時の対応と連絡先:台風などで中止・変更になる場合があります。大学からの連絡が届くよう、メールの受信設定も見ておきましょう。
この7つを押さえておけば、当日を落ち着いて迎えられます。準備が、当日の余裕につながります。
当日の回り方|優先順位を決めて回る
当日は、行きあたりばったりではなく、回る順番を決めておくと効率的です。配布されるタイムスケジュールを見て、見たいものから回りましょう。
- まず全体説明を聞いて、その日の流れをつかむ
- 模擬授業・研究室公開など、予約制・人気のプログラムを優先する
- 空き時間に、学生スタッフへ質問する
- 入試・就職・学費などの相談ブースは、混雑状況を見ながら空き時間に寄る
「全部見よう」と欲張るより、優先順位の高いものから確実に回るほうが、満足度は高くなります。
やりがちなミス
毎年、もったいない失敗を見かけます。次の点に気をつけましょう。
- 予約したキャンパスと、別のキャンパスに行ってしまう(複数キャンパスのある大学は特に注意)
- 慣れない交通機関で、集合・開始時刻に間に合わない
- そのあと遊びに行く予定で、キャンパス見学に向かない服装で参加してしまう
- 友達と参加して、おしゃべりに夢中になる
- 睡眠不足や疲れた状態で参加して、模擬授業で居眠りしてしまう
どれも「もったいない」失敗です。せっかく参加するなら、「何を確認したいのか」を決めて回りましょう。
持ち物・服装チェックリスト
当日の持ち物と服装も、先に決めておくと迷いません。基本をまとめます。
持ち物
- A4が入るバッグ:パンフレットや資料は意外とかさばります。少し大きめが安心です。
- スマホ・モバイルバッテリー:予約のQRコード提示や、メモ・撮影に使います。充電切れに備えましょう。
- 筆記用具・メモ帳:その場で気づいたことを書き留めます。あとで効いてきます。
- 飲み物・暑さ対策:6月や8月の開催は暑くなります。水分とタオル、日傘などを。
- 学生証・交通系ICカード・現金:移動や昼食で使います。
- クリアファイル:もらった資料を折らずに持ち帰れます。
服装
- 制服でも私服でもOK:どちらでも問題ありません。迷ったら、清潔感のある服装を選べば大丈夫です。私服で行く場合は、キャンパス見学に適した、動きやすく落ち着いた服装にしましょう。
- 歩きやすい靴:キャンパスは広く、よく歩きます。履き慣れた靴がおすすめです。
- 季節に合わせる:夏は暑さ対策、肌寒い時期は羽織るものを一枚。
- 保護者も動きやすい服装で:一緒に回ることを考え、楽な服装が無難です。
持ち物は、前日のうちにバッグへ入れておきましょう。当日の朝に慌てずにすみます。
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※PDF形式・A4・2ページ。スマホでも開けますが、印刷してのご利用がおすすめです。
理系のオープンキャンパスで見るべきポイント|研究室・設備・学科の中身

この章では、「自分の目で見るポイント」に絞って解説します。質問して確認する内容は、第7章で扱います。
学科名だけで判断しない
まず大切なのは、学科名だけで判断しないことです。同じ「機械工学科」「情報工学科」でも、大学によって学べる内容や強みは違います。カリキュラムや研究分野まで踏み込んで確認しましょう。
研究室・設備を自分の目で見る
次に、研究室公開でテーマを見ることです。どんな研究が行われているのか。自分が興味を持てる分野があるか。理系は「研究室で何をするか」が、4年間の学びの中心になります。
そして、実験・実習の設備も見ておきましょう。理系では、設備の充実度や、学生が実際に使える環境が、学びの深さに関わってきます。最新の機器があるだけでなく、学生が実際に使える環境かどうかも確認しましょう。在学中に使う機器や環境は、卒業後の進路や就職にもつながることがあります。
分野ごとの「見抜き方」も挙げておきます。一般的な見どころに加えて、現役教員として「ここを見ると違いが分かる」という点です。
- 情報系:プログラミング演習が何年次から始まるか/データサイエンス・AI・セキュリティをどこまで扱うか/数学がどの程度必要か
- 建築系:意匠・構造・環境・都市計画のどこが強いか/製図室や作品制作のスペース/設計課題の量と負担感
- 化学・生物系:実験が週にどれくらいあるか/研究室配属は何年次か/安全教育がどう行われているか
- 機械・電気系:実習が見学中心か、学生が手を動かせるか/CAD・工作機械・回路実習の内容/大学院進学と就職の比率
「出口」と「4年間通えるか」も確認
大学院への進学率や就職先もチェックしましょう。理系は大学院に進む人が多い分野です。進学率や主な就職先を見ると、その学科の「出口」が見えてきます。あわせて、研究室が他大学や企業と共同研究を行っているかも見ておくと、学びと社会とのつながりが見えてきます。
最後に、4年間通えるかという視点も忘れずに。通学のしやすさ、学食や自習スペース、図書館の充実度。毎日を過ごす場所として、自分に合うかを感じ取ってください。地方から進学して一人暮らしを考えている人は、大学周辺の街の雰囲気も見ておきましょう。不動産屋をのぞいて家賃の相場を調べると、入学後の生活が具体的にイメージできます。
学科名よりも、「実際に何を学び、どんな研究室に進むのか」を見ると、大学ごとの差が見えやすくなります。
さくら先生の視点:理系の大学選びでは、偏差値や大学名だけでなく、「研究室で何ができるか」が大切です。同じ学科名でも、研究テーマや実験環境は大学によって大きく違います。オープンキャンパスでは、ぜひそこを見てください。
当日に聞くべき質問例|総合型選抜・学校推薦型選抜につながる聞き方

第6章では見るポイントを整理しました。ここでは、現地で「聞いて確認すること」に絞ります。
聞きたい内容は、必ず事前に準備していきましょう。そのうえで、当日は流れに合わせて臨機応変に質問するのがコツです。とくに、就職サポートや留学制度の中身は、現地で聞くのがおすすめです。パンフレットには制度名しか載っていないことが多く、実際の利用しやすさや実績は、聞いてみないと分かりません。
先生・職員に聞くこと
- この学科では、どんな研究ができますか
- 研究室への配属は、何年生から、どう決まりますか
- 卒業後は、どんな進路に進む人が多いですか
- 就職や大学院進学のサポートは、具体的にどんなものがありますか
- 受験のポイントや、力を入れて対策すべき科目はありますか
最後の質問は、自分が考えている受験方式と同じなら、対策の参考になります。ただし、あくまで一つの意見として受け止めましょう。
学生スタッフに聞くこと
- なぜこの大学・学科を選んだのですか
- 入ってみて、良かったこと・大変なことは何ですか
- 1週間のスケジュールは、どんな感じですか
学生スタッフは、いちばんリアルな声を聞ける相手です。話してくれた人の学部・学科・学年・氏名が分かれば、メモしておきましょう。あとで「あの先輩の話」と思い出せます。
メモは「5W1H」で、志望理由書の材料にする
聞いた内容は、5W1Hでメモに残します。とくに、教授名・研究内容・日付は具体的に書いておきましょう。
これが、あとで効いてきます。総合型選抜や学校推薦型選抜、いわゆる総合型・公募では、「○月○日のオープンキャンパスで、○○先生の△△という研究のお話を聞き、〜」と書けると、説得力がまるで違います。

知らない先生や先輩に質問するの、ちょっと緊張します……。

わかります。でも、学生スタッフの先輩たちは、質問に慣れていることが多いですよ。最初は「なぜこの大学を選んだんですか?」の一言で十分です。
保護者の関わり方/オンライン開催の活用
保護者の関わり方
オープンキャンパスは、保護者にとっても大切な機会です。ただ、関わり方には少しコツがあります。
保護者の方には、学費・奨学金・通学・安全面など、生活を支える視点でチェックしてもらうとよいでしょう。保護者向けの説明会が用意されている大学も多くあります。
一方で、大学を決めすぎないことも大切です。主役は、あくまで本人です。帰り道では、まず本人に「どうだった?」と感想を聞いてあげてください。本人の印象を尊重したうえで、気づいた点を補う。これが理想的な関わり方です。
保護者は「費用・通学・安全面」を、本人は「学びたい内容・雰囲気」を見る。役割を分けておくと、親子で同じ場所を見ても、あとで比較しやすくなります。
当日は、「一緒に回る」か「途中から別行動」かを、先に決めておくとスムーズです。
オンライン開催の活用
最近は、オンラインのオープンキャンパスやWeb説明会も増えています。これも上手に使いましょう。
オンラインは、遠方の大学を比べるときや、学部・入試の説明を聞くときに向いています。移動の負担なく、複数の大学を効率よく見られます。
ただし、キャンパスの雰囲気や通学のしやすさは、画面では分かりません。本命は、やはり現地で確認したいところです。オンラインで下調べをして、現地参加の予習にする。そんな使い分けがおすすめです。
参加後の振り返り|メモを志望理由書の材料に変える

オープンキャンパスは、参加して終わりではありません。「振り返り」までがセットです。ここをやるかどうかで、差がつきます。
その日のうちにメモを整理する
記憶は驚くほど早く薄れます。帰りの電車の中でも構いません。新しいうちに書き留めるのが鉄則です。
整理するときは、写真・配布資料・質問の回答をまとめておきます。どの大学の何の資料か、あとで分かるようにしておくと便利です。
比較メモのテンプレート
複数の大学を、同じ観点で記録しておくと、あとで比べやすくなります。次のような表を、スマホのメモやノートに作っておきましょう。
| 項目 | メモする内容 |
|---|---|
| 模擬授業 | テーマ・先生名・印象 |
| 研究室 | 研究内容・興味を持った点 |
| 学生の雰囲気 | 話しやすさ・学科・学年 |
| 通学 | 所要時間・乗り換え・疲労感 |
| 志望理由書に使えそうな一文 | 具体的な体験 |
「よかった点」と「気になった点」を分ける
両方そろえることで、複数の大学を公平に比べられます。「設備がよかった」で終わらせず、「○○の実験設備を見て、△△を学びたいと思った」と、具体的なエピソードにしておきましょう。志望理由書にそのまま使えます。
帰り道に、保護者と振り返る
個人的なおすすめは、帰り道に喫茶店などで、保護者とその日の振り返りをすることです。記憶が新しいうちに話すと、感じたことが自然に整理されます。
そのとき、振り返りの会話を音声で録音しておき、生成AIなどで内容をまとめておくのもおすすめです。見学日の新鮮な気持ちや熱量を、ある程度正確に残しておけます。なお、個人情報や大学関係者の名前を入れる場合は、公開せず家庭内のメモとして扱いましょう。
志望順位を見直す
実際に見て、順位が入れ替わることはよくあります。家族とも感想を共有して、次の一歩を決めていきましょう。

その日のうちにメモ、ちょっとめんどうそうだけど……やってみます。

最初はひと言でいいんです。「○○大学、研究室の雰囲気が思ったより自由だった」とか。それだけで、半年後の自分がすごく助かりますよ。
オープンキャンパスのよくある質問(FAQ)
進路面談でよく受ける質問にお答えします。
Q1. 高1・高2でも行くべきですか?
ぜひ行ってみてください。低学年のうちは、合否を気にせず、いろいろな大学を気軽に見られる貴重な時期です。視野が広がり、志望校選びにも余裕が生まれます。
Q2. 中学生でも参加できますか?
参加できる大学もあります。対象学年は大学によって違うため、申し込み前に各大学の案内を見てみましょう。きょうだいの付き添いで来て、興味を持つお子さんもいます。
Q3. 1人で参加しても大丈夫ですか?
まったく問題ありません。むしろ、自分のペースで見たいところをじっくり回れます。友達と一緒だと、つい行動を合わせてしまいがちです。本気で選びたいなら、1人での参加や、保護者との参加がおすすめです。
Q4. 保護者だけで参加してもいいですか?
多くの大学で可能です。本人が部活や模試で行けないとき、保護者が下見をするのも一つの方法です。学費や通学など、保護者目線で確認しておくと、家での話し合いがスムーズになります。
ただ、一つだけお伝えします。大学受験は、本人が主体で動く受験です。保護者が先に見に行くと、つい学校選びを引き受けたり、先回りして口を出したくなることがあります。もどかしくても、本人が自分で動けるようになるまで、少し待つ姿勢を大切にしてください。
Q5. 同じ大学に何回も行ってもいいですか?
もちろんです。第一志望なら、複数回行って理解を深める価値があります。回によってプログラムや公開される研究室が違うこともあり、行くたびに新しい発見があります。
Q6. 写真撮影はしてもいいですか?
撮影できる場所が多いですが、研究室や実験室など、撮影できない場所もあります。掲示や係の方の案内に従いましょう。あとで振り返るために、許可された範囲で記録を残すのは良い方法です。
Q7. 何校くらい行けばよいですか?
高3なら、第一志望から第三志望を中心に3校程度が現実的です。ただし、志望が固まっていなければ無理に絞らなくて構いません。大事なのは「行った数」ではなく、「持ち帰った判断材料の質」です。
Q8. 服装は制服と私服、どちらがいいですか?
どちらでも問題ありません。私服なら、見学に適した動きやすく落ち着いた服装を。歩く距離が長いので、靴は履き慣れたものを選びましょう。
Q9. オープンキャンパス以外に、大学の雰囲気を知る方法はありますか?
学園祭(大学祭)もおすすめです。オープンキャンパスより、ふだんの学生の素顔や雰囲気が見えやすい場です。気になる大学があれば、秋の学園祭にも足を運んでみてください。
まとめ|オープンキャンパスは「準備・当日・振り返り」で差がつく
オープンキャンパスは、行くだけでは半分しか活かせません。「準備」「当日」「振り返り」の3つがそろって、はじめて価値が出ます。最後に、ポイントを整理します。
- 準備:まずは公式情報やパンフレットで候補を見比べ、行く大学を絞る
- 当日:回る順番を決め、ホームページにない情報をメモして持ち帰る
- 振り返り:その日のうちに整理し、志望理由書や志望順位の見直しにつなげる
この流れを意識するだけで、1回の参加が何倍にも活きてきます。
複数の大学を比較する手段として、パンフレットをまとめて取り寄せておくと、候補を絞りやすくなります。
現役教員として、心から思います。オープンキャンパスは、進路を自分の目で確かめる、またとない機会です。準備から振り返りまでを大切にして、納得のいく大学選びにつなげてください。
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