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数学が好きです。津田塾大学の数学科って、どんなところですか?

2028年に新しい学部ができると聞きました。いま高2の娘は、どちらに入るのでしょう。

理系は小平キャンパスの数学科と情報科学科です。新学部は2学科を改組する構想なので、学年ごとに整理しましょう。
私は現役の私立高校の理系教員(教員歴15年・化学担当)です。結論から言うと、津田塾大学の理系は、学芸学部の数学科と情報科学科の2学科です。
なかでも数学の教育は、専門学校に理科ができた1943年から数えて、80年以上の歴史があります。1949年に大学の数学科ができ、女性が数学を学ぶ場として、研究と教員の送り出しを続けてきました。
いまの高3(2027年4月入学)が受けるのは、この2学科です。いまの高2は、2028年4月の新学部(仮称)が構想どおりに設置されれば、その1期生に当たります。
河合塾の偏差値は40.0〜45.0です。2027年度からは、一般選抜の数学が90分3問に変わります。
この記事では、2学科の学びと偏差値、2027年度の入試、4年間の学費、卒業後の進路を比べます。読み終えるころには、どちらの学科をくわしく調べるかと、出願の前に確かめることが分かります。
なお、入試の情報は、津田塾大学の2027年度の入試案内(一般選抜A・B・C方式の各ページなど)によります。2027年度の一般選抜要項は、2026年11月中に公開の予定です。出願の前には、津田塾大学の入試情報のページで、最新の内容を必ず確認してください。
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津田塾大学の理系を早わかり|数学科・情報科学科と小平キャンパス
津田塾大学の理系は、学芸学部の数学科と情報科学科です。数学の教育は、専門学校の時代の1943年に理科で始まり、1949年に大学の数学科ができました(第3章)。
学芸学部には、ほかに英語英文学科・国際関係学科・多文化・国際協力学科があります。総合政策学部(千駄ヶ谷キャンパス)は社会の課題の解決を学ぶ学部で、A方式は英語と国語で受けます。違いは第9章で紹介します。
まず、2学科の違いを1つの表にまとめます。
| 学科 | 主に学ぶこと | 偏差値(河合塾・A方式) | 取れる教員免許 |
|---|---|---|---|
| 数学科 | 数学(少人数のセミナー・卒業論文) | 40.0 | 中学 数学/高校 数学・情報 |
| 情報科学科 | 情報科学(プログラミング・データサイエンス・AIなど) | 45.0 | 中学 数学/高校 数学・情報 |
偏差値は、河合塾の2027年度入試の予想(A方式)です。方式ごとの数字は、次の「偏差値と倍率」の章で見ていきます。
大学は、2028年4月に、この2学科を改組した新学部の設置を構想しています。自分の学年との関係は、次のとおりです。
| 2026年度の学年 | 現役で入学する年 | 入学するときの見通し |
|---|---|---|
| 高3 | 2027年4月 | 学芸学部の数学科・情報科学科 |
| 高2 | 2028年4月 | 構想どおりに設置されれば、新学部(仮称)の1期生 |
| 高1 | 2029年4月 | 新学部の設置と募集の状況を確かめる |
新学部はまだ設置構想中です。くわしくは、第5章で整理します。
2学科とも、学ぶのは小平キャンパス(東京都小平市)です。西武国分寺線の鷹の台駅から、歩いて約8分です。JR武蔵野線の新小平駅からは歩いて約18分、JR中央線の国分寺駅北口からはバスで約12分です。
大学は、オープンキャンパスや「津田塾1日体験day」、進学相談会などの機会を案内しています。日程は、大学の入試情報のページで確かめてください。
偏差値・共通テスト得点率・倍率|数学科と情報科学科
河合塾の2027年度入試の予想(方式別ランク)を、学科ごとにまとめます。A方式は大学独自の試験、C方式は共通テストだけで受ける方式です。
| 学科 | A方式 | A方式(英語外部試験利用型) | 共通テストC方式(前期)の得点率 |
|---|---|---|---|
| 数学科 | 40.0 | 40.0 | 53%(3教科型) |
| 情報科学科 | 45.0 | 45.0 | 60% |
※出典:河合塾Kei-Net「津田塾大学 偏差値(ボーダーライン)」2027年度入試の予想(方式別ランク)
偏差値は、河合塾の「Kei-Net」の予想で、合否の可能性が50%に分かれるラインです。Kei-Netは、ボーダーラインは入試の難易度を表したものだと説明しています。各大学の教育内容や社会的な位置づけを示すものではない、ということです。
ほかの大学の偏差値と比べたい人は、「東京・神奈川の理系大学 志望校選びの完全ガイド」も参考にしてください。
2026年度と2025年度の倍率|年によって動く
一般選抜の倍率(受験者数÷合格者数)を、方式ごとにまとめます。
| 方式 | 数学科 2026年度 | 数学科 2025年度 | 情報科学科 2026年度 | 情報科学科 2025年度 |
|---|---|---|---|---|
| A方式 | 1.1倍 | 1.3倍 | 1.4倍 | 1.1倍 |
| A方式(英語外部試験利用型) | 1.6倍 | 1.1倍 | 1.7倍 | 1.4倍 |
| B方式 | 1.2倍 | 1.1倍 | 1.6倍 | 1.6倍 |
| C方式 前期 | 1.3倍 | 1.2倍 | 1.7倍 | 1.2倍 |
| C方式 後期 | 1.5倍(2教科型) | ― | ― | ― |
数学科のC方式後期(2教科型)は、2026年度入試から始まった方式です。情報科学科には、C方式後期がありません。
数字を読むときは、次の点に気をつけてください。
- 偏差値は、方式ごとの「ボーダーライン」です。学科全体の難しさを1つの数字で表したものではありません
- 共通テストの得点率は、A方式の偏差値とは別の物差しです
- 倍率は、その年の受験者数と合格者数の関係です。合格する確率そのものではありません
偏差値や倍率とあわせて、科目と配点も確かめましょう。A方式の数学は、数学Ⅲ・数学Cまでが範囲です。配点も学科で違い、数学科は数学200点、情報科学科は数学180点です(第6章)。

倍率が1倍台なら、受かりやすいということですか?

倍率は年で動きますし、募集が少ない方式ほどぶれます。数学Ⅲまでの範囲や配点を見て、過去問で確かめるのが確実です。
数学科で学べること|少人数のセミナーと卒業論文
数学科は、数学を通して「ものの見方・考え方」を身につけ、豊かな判断力を育てることを目標にしています。
学びの中心は、教員の指導のもとで学生が主体となって学びあう、少人数のセミナーです。考える力を育て、基礎をしっかり固めてから、高度な数学へ進みます。
1・2年次には、幅広い分野の数学の基礎を学びます。その上で、興味のある専門分野の最先端を学んでいきます。専門科目には、古典から最先端の数学までがそろっています。
セミナーでは、問題の解き方を学ぶだけではありません。自分の考えを、ほかの人に正確に伝える練習もします。関心のある他学科の科目も、履修できます。
4年次のセミナーでは、個人またはグループでテーマを決め、卒業論文に取り組みます。
数学科が入学する人に求めているのは、次のような力です。
- 高校の「数学」の内容を理解していること
- コンピュータの基本操作に慣れていること・十分な日本語の力と論理的な思考力
- 専門書を読むための、高校の「英語」の力
数学科は、1949年の開設から、社会や学問の世界で活躍する人を多く送り出してきたと紹介しています。卒業後の進路は、第8章でまとめます。
数学科の歩み|1943年から続く、女性の数学の学び
創立者の津田梅子は、アメリカのブリンマー大学で生物学を学び、研究の論文も書いています(大学の「津田塾の歴史」)。数学を学ぶ歴史は、大学になる前の専門学校の時代に始まります。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1943年 | 津田塾専門学校に理科(数学科・物理化学科)を新設(数学科の志願者62名) |
| 1949年 | 津田塾大学に数学科を増設(英文学科と数学科の学芸学部に) |
| 1963年 | 大学院に理学研究科 数学専攻(修士課程)を設置(博士課程は1972年) |
| 1988年 | 数学・計算機科学研究所を設置 |
| 1996年 | 数学科を情報数理科学科に改称 |
| 2006年 | 数学科と情報科学科を開設(いまの2学科) |
※出典:津田塾大学「沿革」「津田塾の歴史」
大学は新学部の計画書(2024年2月の申請時点)で、「女子大学として理系学科開設80年の歴史」と紹介しています。その積み重ねは、いまの研究にも続いています。
- 研究所が年4、5回のシンポジウムと年数回の談話会を開き、数学史シンポジウムは2026年で第36回
- 教員が日本数学会の賞を受けている(2021年の幾何学賞、2025年の函数方程式論分科会福原賞)
- 高校生向けに、毎年夏のサマースクールや模擬授業を開いている

歴史が長いと、学ぶ中身も昔のままなのですか?

いいえ。女子大で数学を専門に学べる大学は、多くありません。津田塾は、大学になる前の1943年から、数学の学びを続けてきました。研究所のシンポジウムや学会の賞を見ると、いまも研究が続いていることが分かります。
情報科学科で学べること|プログラミングとプロジェクト
情報科学科は、基礎的な知識や考え方から始め、プログラミングを基礎から応用まで学ぶ学科です。少人数のセミナーで専門書を読み、知識を自分で得る方法も身につけます。
選択科目には、データサイエンス、人工知能と機械学習、メディア、コミュニケーション、数理モデルなどがあります。人とシステムをつなぐヒューマン・インタフェース、ネットワーク、セキュリティなども学びます。
特徴の1つが、2〜4年次に履修する「プロジェクト」です。教員ごとに示されたテーマで、学生が自ら新しいシステムを企画し、作ります。
セミナーは、1年次から4年次まで続きます。
- 1年セミナー:高校までと大学の学び方の違いを知り、調べる・発表する・レポートを書く力をつける
- 2年セミナー:情報科学の専門書で知識を深め、プログラムの作成や発表の力も高める
- 3年セミナー:英語で書かれた情報科学の専門書で学ぶ
- 4年セミナー:4年間の学びをまとめ、「4年プロジェクト」の準備をする
4年プロジェクトではシステムを作り、その成果をもとに卒業論文を書きます。
専門に沿った英語の教育にも、力を入れています。入学する人には、高校の「英語」と「数学」の基礎学力を、しっかり身につけておくことを望んでいます。
数学科と情報科学科を比べる
2学科の違いを、学びと入試の両方から並べます。
| 確かめたいこと | 数学科 | 情報科学科 |
|---|---|---|
| 学びの中心 | 数学を専門的に学ぶ | 情報科学・プログラミングを学ぶ |
| 特徴的な学び | 少人数のセミナー・卒業論文 | 2〜4年次のプロジェクト(システムの企画・制作)・卒業論文 |
| A方式の配点 | 英語100点・数学200点 | 英語120点・数学180点 |
| 総合型選抜 | なし | あり(募集10名) |
| 教員免許 | 中学 数学/高校 数学・情報 | 中学 数学/高校 数学・情報 |
一般選抜A方式・B方式の数学は、2学科で同じ問題です。そのため、2学科をあわせて受けることもできます。
どちらが合うかは、得意な科目だけでは決まりません。数学そのものを深めたいのか、情報科学の理論と技術で何かを作りたいのか、学びたいことから考えてみましょう。
2028年の新学部構想|2027年入学と2028年入学で何が違う?
まず、自分が新学部に関わる学年かどうかを確かめましょう。
| 2026年度の学年 | 現役で入学する年 | 入学するときの見通し |
|---|---|---|
| 高3 | 2027年4月 | 学芸学部の数学科・情報科学科 |
| 高2 | 2028年4月 | 構想どおりに設置されれば、国際数理データサイエンス学部(仮称)の1期生 |
| 高1 | 2029年4月 | 新学部の設置と募集の状況を確かめる |
この表は、2026年度の学年で示しています。新学部は設置構想中で、名称や入学定員などは変わる可能性があります。
大学が発表していること
大学の学長メッセージでは、新しい学部は、現在の学芸学部の数学科と情報科学科を改組して設置すると説明しています。学部は、国際数理データサイエンス学科(仮称)の1学科です。
この構想は、2024年に国の「大学・高専機能強化支援事業」に選ばれ、支援を受けています。
大学が示している構想の中身は、次のとおりです(いずれも予定)。
- 入学定員130名・小平キャンパス・学士(理学)
- 3つのコース:数理科学コース・国際情報科学コース・共創人間科学コース
- 1年次からセミナーがあり、1年次から2年次前半に数理・情報科学の基礎を学ぶ
- 英語は1年次に週4コマ、2年次に週2コマ。2年次からコースに分かれる
- 中学・高校の数学と情報の教員免許(文部科学省の審査で変わる可能性あり)
- 小平キャンパスに新校舎を建てる計画(2028年1月竣工予定)
3つのコースのうち、数理科学コースは数学を深く学ぶコースです。国際情報科学コースは情報学とAI、共創人間科学コースはゲームデザインやVR・ARなどを扱います。
いま確かめられないこと
次のことは、2026年10月時点の公式の資料では確認できませんでした。
- 2027年4月に数学科・情報科学科に入った人の、2028年以降の扱い
- 新学部の入試の方式や科目、学費
2027年度の入試の方式や学費が、新学部にそのまま当てはまるとは限りません。高2・高1の人は、大学の今後の発表を確かめてください。
いまの高3の人が受けるのは、これまでどおり学芸学部の2学科です。入学後の扱いなど気になることは、説明会などで大学に直接たずねてみましょう。

いま高2なら、入学したら新しい学部の学生になるのですか?

構想どおりに設置されれば、2028年4月の1期生です。入試の方式や学費はまだ発表されていないので、大学の最新の発表を待ちましょう。
2027年度入試|方式・科目・数学90分3問への変更
2027年度の入試方式を一覧で比べる
2027年度の入試の方式と、学科ごとの募集人員をまとめます。
| 方式 | 試験の中心 | 数学科 | 情報科学科 |
|---|---|---|---|
| A方式 | 大学独自の英語・数学 | 20名 | 20名 |
| A方式(英語外部試験利用型) | 英語外部試験のスコア+数学 | 2名 | 2名 |
| B方式 | 共通テスト+個別の数学 | 5名 | 3名 |
| C方式 前期 | 共通テストだけ | 5名(3教科型) | 10名 |
| C方式 後期 | 共通テストだけ | 3名(2教科型) | なし |
| 総合型選抜 | 事前課題・小論文・面接 | なし | 10名 |
| 学校推薦型選抜(公募制) | 事前の数学の問題・面接 | 5名 | 若干名 |
数学の試験は120分4問から90分3問へ
2027年度の入試から、数学の試験の形が変わります。
- 2026年度まで:120分・4問
- 2027年度から:90分・3問
- 対象:A方式・A方式(英語外部試験利用型)・B方式の数学
- 出題範囲・科目・配点は変わらない
過去問を解くときは、試験時間と問題数が以前と違うことに気をつけましょう。
A方式・英語外部試験利用型の科目と配点
A方式は、大学独自の記述式の試験です。数学科と情報科学科は、英語と数学で受けます。
| 学科 | 英語 | 数学 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 数学科 | 100点(80分) | 200点(90分) | 300点 |
| 情報科学科 | 120点(80分) | 180点(90分) | 300点 |
数学の範囲は、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cです。Aは図形の性質と場合の数と確率、Bは数列、Cはベクトルと平面上の曲線と複素数平面です。英語は、英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲと論理・表現Ⅰです。
A方式(英語外部試験利用型)は、英語の試験がなく、数学だけを受けます。英検は、2級以上の試験で取ったCSE2.0スコア(4技能)が1950以上なら出願できます。級に合格したかどうかは問いません。TEAPなら225以上です。スコアは、出願の締切から2年以内に受けたものが有効です。
- 数学科:英語の加点はなし(数学200点で判定)
- 情報科学科:数学180点に、英語のスコアで10点か20点を加点(英検CSE2124以上で10点・2300以上で20点)
A方式とA方式(英語外部試験利用型)は同じ日の同じ問題なので、同じ学科を両方で受けることもできます。
B方式・C方式で共通テストを使う場合
B方式は、共通テストと、大学の数学の試験(90分・300点)を組み合わせる方式です。
- 数学科(700点):共通テスト400点(英語200点・数学2科目 各100点)+大学の数学300点
- 情報科学科(800点):上の共通テストに1科目100点(国語・地歴・公民・理科・情報Ⅰから)+大学の数学300点
共通テストの数学2科目は、「数学Ⅰ、数学A」と「数学Ⅱ、数学B、数学C」です。
C方式は、共通テストの成績だけで判定します。ただし大学は、C方式でも数学Ⅲを履修しておくよう案内しています。
- 前期 数学科 3教科型(550点):英語200点・数学2科目 各125点・選ぶ1科目 100点
- 前期 情報科学科(500点):英語200点・数学2科目 各100点・選ぶ1科目 100点
- 後期 数学科 2教科型(500点):英語200点・数学2科目 各150点
前期の「選ぶ1科目」は、国語・地歴・公民・理科・情報Ⅰから1つです。
総合型選抜と学校推薦型選抜(公募制)の違い
総合型選抜は、情報科学科だけが行っています。数学科には、総合型選抜はありません。
情報科学科の総合型選抜は、2026年度の入試から形が変わりました。ほかの大学との併願ができるようになり、数理的な考え方と、論理的に表す力を評価します。
- 第1次:書類(志望理由書・英語の力を示す書類・数学の事前課題の解答)
- 第2次:小論文と面接(事前課題の解答や小論文について質問)
2027年度の総合型選抜は、出願の受付が終わっています(試験は10月31日)。高2以下の人は、来年度の要項で形を確かめてください。
学校推薦型選抜(公募制)は、数学科も情報科学科も行っています。第一志望で、合格したら入学を確約できる人が対象です。
- 出願の前に問題を請求し、送られてくる「数学」2題を解いて、出願のときに提出する
- 試験の日は面接(提出した解答や数学の基礎についての質問)
- 2027年度は、問題の請求が10月19日〜11月9日、出願が11月1日〜13日、試験が11月28日
出願・併願・検定料・入学手続の注意
方式ごとの日程を、合格発表と入学手続の締切までまとめます(2027年度)。
| 方式 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 | 入学手続の締切 |
|---|---|---|---|---|
| A方式・A方式(英語外部) | 1月4日〜22日 | 2月5日 | 2月16日 | 2月22日 |
| B方式 | 1月4日〜2月18日 | 2月28日 | 3月8日 | 3月15日 |
| C方式 前期 | 1月4日〜15日 | なし | 2月16日 | 2月22日 |
| C方式 後期 | 1月18日〜3月8日 | なし | 3月18日 | 3月25日 |
入学手続は、表の締切までに入学申込金(入学金)と学費などを納めて終えます。大学のページには「納付金最終締切 3月25日」ともあります。2026年度の要項では、これは「延納」をした人の最後の期限でした。
2026年度に延納ができたのは、A方式・B方式・C方式前期の合格者で、ほかの大学を併願している人です。入学手続の締切までに入学申込金を納め、延納願を出す仕組みでした。2027年度も同じかは、11月に公開予定の要項で確かめてください。
入学検定料は、A方式が1学科35,000円、B方式が25,000円、C方式が15,000円です。同時に出願すると、A方式は2学科目や、同じ学科の2つ目の方式(英語外部試験利用型)が15,000円に下がります。B方式も、2学科目からは1学科15,000円です。
過去問と赤本
大学の一般選抜のページには、A方式・B方式の「過去問題」の案内があります。赤本の2027年版には、2024〜2026年度のA方式の英語と数学が載っています。
赤本の数学は、120分・4問の形の問題です。

赤本の数学は120分で4問です。どう練習すればいいですか?

まずは範囲と出題の形に慣れましょう。慣れたら、4問から3問を選んで90分で解いてみてください。1問に約30分という配分は、前の形と同じです。
では、その赤本はいつから使えばよいのでしょうか。時期ごとの使い方は別の記事にまとめているので、あわせてご覧ください。
📕 あわせて読みたい赤本はいつから使う?理系は高2秋から分析し、高3秋から解く【現役教員が解説】高2の秋から共通テスト後まで、時期ごとの赤本の使い方をまとめています
▼ 津田塾大学の赤本はこちら(2027年版)
学費|入学手続時の納入額・4年間の合計・パソコン代
2027年度に入学する人の学費を、学科ごとにまとめます。
| 学科 | 入学手続のとき | 1年目の合計(入学金を含む) | 2年目・3年目・4年目 | 4年間の合計 |
|---|---|---|---|---|
| 数学科 | 850,000円 | 1,500,000円 | 1,313,000円・1,326,000円・1,339,000円 | 5,478,000円 |
| 情報科学科 | 855,500円 | 1,511,000円 | 1,324,000円・1,337,000円・1,350,000円 | 5,522,000円 |
※出典:津田塾大学「入学金・学費(2027年度入学者)」、2027年度 情報科学科 総合型選抜要項(次年度以降の学費)。4年間の合計は当サイトで計算
入学手続のときには、入学金20万円と、1年目の前期の授業料・施設設備費を納めます。1年目の後期の分は、10月に納めます。
2年目からは、授業料が毎年10,000円、施設設備費が毎年3,000円ずつ上がる「漸増方式」です。表の2年目以降は、その金額です。

学費のほかに、どんなお金がかかりますか?

入学のときに、決められた条件のノートパソコンが必要です。約20万円で、表の4年間の合計には入っていません。
学費のほかに、次のお金がかかります。
- 指定の要件を満たすノートパソコン代など:約20万円
- 学生教育研究災害傷害保険料:4年間で4,010円(1年目に納める)
- 津田塾大学同窓会費積立金:50,000円(1年目だけ)
- 教員免許を取る人:介護等体験の費用11,000円・教育実習費11,000円(2026年度の参考)
このほか、通学や住まい、教科書の費用も考えておきましょう。
奨学金と修学支援新制度
津田塾大学は、国の「高等教育の修学支援新制度」の対象校です。数学科と情報科学科は、理工農系の学部・学科の対象として登録されています。
ただし、対象の学科に入れば、だれでも学費が減るわけではありません。支援を受けられるかは、家計などの条件で決まります。減免になる人も、入学金や授業料を一度納め、入学後に戻ってくる形です。
大学独自の給付奨学金に、<津田スピリット>奨学金(給付・予約型)があります。原則として、1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)以外の高校の出身者が対象です。
申し込むには、卒業の時期や家計、国籍などの条件もあります。家計は、父母の給与収入の合計が841万円未満などが目安です。
- 年額50万円・最大4年間(毎年、家計と成績の審査あり)
- 一般選抜(A・B・C方式)を受ける人が、出願の前に申請する
- 2027年度の申請の締切は、2026年11月27日(消印有効)
- 支給は入学後(2027年6月の予定)で、入学手続のときの支払いには使えない
卒業後の進路|就職・大学院進学・教員免許
数学科と情報科学科の、卒業した年度ごとの進路です。
| 卒業した年度 | 学科 | 卒業者 | 就職者(就職決定率) | 大学院などへの進学 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年度 | 数学科 | 56人 | 45人(97.8%) | 5人 |
| 2025年度 | 情報科学科 | 51人 | 41人(95.3%) | 8人 |
| 2024年度 | 数学科 | 52人 | 37人(94.9%) | 9人 |
| 2024年度 | 情報科学科 | 46人 | 37人(97.4%) | 8人 |
| 2023年度 | 数学科 | 38人 | 24人(88.9%) | 7人 |
| 2023年度 | 情報科学科 | 45人 | 36人(97.3%) | 7人 |
就職決定率は、就職を希望した人のうち、就職を決めた人の割合です。2025年度は、2026年5月の集計です。
表の3年度では、各学科5〜9人が大学院などへ進んでいます。2025年度の情報科学科は、卒業者の15.7%が進学しました。大学には、大学院の理学研究科もあります。
主な就職先
数学科と情報科学科をあわせた、2024〜2025年度の卒業生の主な就職先です(大学の公表から一部)。
- 情報サービス:日本アイ・ビー・エム、NTTデータグループ、SCSK、TIS ほか
- 通信:KDDI、NTTドコモ、ソフトバンク、LINEヤフー ほか
- メーカー:富士通、東京エレクトロン、日本電気(NEC)、東芝 ほか
- 金融:日本銀行、三井住友銀行、野村證券、第一生命保険 ほか
- 専門サービス:アクセンチュア、デロイトトーマツ、日本総合研究所 ほか
- 教員・公務員:東京都・神奈川県・埼玉県などの教員、東京労働局 ほか
大学は、会社名は変わる前の名前を使っている場合もある、とことわっています。
教員免許
数学科と情報科学科では、中学校の数学、高校の数学と情報の教員免許(一種)を取れます。教育実習(2〜4週間)や、介護等体験(1週間)も必要です。
大学は、建学のときから教員の養成に取り組み、100年以上にわたって教員を送り出してきたと紹介しています。いまも多くの卒業生が、全国の中学校・高校で教えています。
津田塾を出た先生の影響で教員を目指し、入学する学生も毎年多いと、大学は紹介しています。大学の沿革では、数学科の教員と、中学・高校で数学を教える卒業生が一緒に開く研究集会も紹介されています。
数学科のサイトの「卒業生の声」では、公立高校で数学を教える卒業生などが、学生時代や仕事のことを紹介しています。

教員として働いていると、津田塾大学の数学科出身の数学の先生に出会うことも多くあります。数学の教員を目指す人には、心強い先輩たちです。
総合政策学部との違い|データ・サイエンスで社会の課題を考える学部
津田塾大学には、総合政策学部(総合政策学科)もあります。「データ・サイエンス」を学ぶ学部なので、理系の2学科とどう違うのか、迷う人もいるでしょう。
| 比べること | 数学科・情報科学科 | 総合政策学部 |
|---|---|---|
| キャンパス | 小平キャンパス | 千駄ヶ谷キャンパス |
| 学びの中心 | 数学・情報科学 | 社会の課題の解決(政策) |
| データ・サイエンス | 専門の分野と関わって学ぶ | 必修の科目として学ぶ |
総合政策学科は、「英語」「ソーシャル・サイエンス」「データ・サイエンス」を必修にしています。課題解決型の学び(PBL)で、学生が自ら課題を見つけ、調べて解決を考えます。
一般選抜A方式の科目も違います。総合政策学科は英語と国語、数学科と情報科学科は英語と数学です。
河合塾の偏差値は、総合政策学部のA方式が52.5です。ただ、受ける科目が違うので、理系の2学科の数字とは比べられません。
同じ「データ・サイエンス」という言葉でも、学びの中心と入試の科目が違います。数学や情報を専門に学びたい人は、小平の2学科を中心に考えましょう。
よくある質問
数学科と情報科学科は、あわせて受けられますか?
受けられます。一般選抜A方式・B方式の数学は、2学科で同じ問題です。ただし、A方式では英語英文学科・多文化・国際協力学科と試験の時間が重なるため、その組み合わせでは併願できません。
高校で数学Ⅲを学んでおく必要はありますか?
A方式とB方式の数学は、数学Ⅲ・数学Cまでが範囲です。学校推薦型選抜(公募制)と総合型選抜も、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cを履修していること(見込みを含む)が出願の条件です。C方式は共通テストだけで判定しますが、大学は数学Ⅲを履修しておくよう案内しています。
英検は必要ですか?
A方式(英語外部試験利用型)では、2級以上の英検で取ったCSE2.0スコア1950以上などが出願の条件です。級の合否は問いません。情報科学科の総合型選抜でも、英語の力を示す書類を出します。A方式・B方式・C方式は、英検がなくても受けられます。
数学科に総合型選抜はありますか?
2027年度の数学科には、総合型選抜はありません。学校推薦型選抜(公募制)と、一般選抜で受けられます。
いまの高2は、新学部に入るのですか?
構想どおりに新学部が設置されれば、2028年4月に入学する人は1期生に当たります。ただし、設置構想中で、入試や学費はまだ発表されていません(第5章)。
パソコンは自分で用意するのですか?
原則として、入学のときに学修用のノートパソコンが必要です。大学が決めた条件を満たすものを、各自で用意します。費用は約20万円で、くわしくは合格者向けの入学手続要項で案内されます。
地方から進学するとき、使える奨学金はありますか?
1都3県以外の高校の出身者には、<津田スピリット>奨学金(給付・予約型・年額50万円)があります。家計などの条件があり、一般選抜の出願の前に申請します。2027年度の締切は2026年11月27日です(第7章)。
津田塾大学の数学科・情報科学科には、どんな学びの特徴がありますか?
どちらの学科も、1年次から少人数のセミナーがあります。数学科は、セミナーと4年次の卒業論文で数学を深めます。情報科学科は、2〜4年次のプロジェクトでシステムを企画・制作し、4年次はその成果を卒業論文にまとめます。3年次には英語の専門書も読みます。
まとめ|志望前に確認したい5つのこと
津田塾大学の理系は、小平キャンパスの数学科と情報科学科です。一般選抜の数学は2学科で同じ問題で、あわせて受けることもできます。
津田塾の数学の教育は、1943年の理科の新設から80年以上続いています。研究所のシンポジウムや、中学・高校への教員の送り出しにも、その実績が表れています。
偏差値は河合塾で40.0〜45.0です。2027年度からは、数学の試験が90分3問に変わります。
2028年4月には、2学科を改組した新学部(仮称)が構想されています。いまの高3は2学科を受け、高2は構想どおりなら新学部の1期生になる見通しです。
志望を決める前に、次の5つを確かめてみてください。
- □ 数学科と情報科学科の学びの違いを比べた
- □ 2027年度入試で使う方式と科目を確かめた(数学は90分3問)
- □ 新学部の構想が、自分の入学年度にどう関わるかを確かめた
- □ 入学手続のときの金額と、4年間の学費・パソコン代を確かめた
- □ 卒業後の進路と、取れる教員免許を確かめた
学生生活の様子や、新学部のこれからの制度は、この記事だけでは分かりません。オープンキャンパスや説明会、大学の今後の発表で確かめましょう。
ほかの女子大の理系は、次の記事で紹介しています。
注記:記事内データの取得日一覧
| データ | 出典 | 取得日 |
|---|---|---|
| 学部・学科・キャンパス・交通 | 津田塾大学 公式サイト(学部・大学院、数学科、情報科学科、総合政策学科、交通アクセスのページ) | 2026年10月21日 |
| 学科の学び・入学者受入方針 | 津田塾大学 数学科・情報科学科のページ、2027年度 数学科 学校推薦型選抜(公募制)要項、2027年度 情報科学科 総合型選抜要項 | 2026年10月21日 |
| 数学科の歩み・研究所・学会の賞 | 津田塾大学「沿革」「津田塾の歴史」「数学・計算機科学研究所」のページ、数学科の学科サイト(お知らせ)、新学部の設置計画(令和6年2月申請時点) | 2026年10月22日 |
| 新学部(仮称)の構想 | 津田塾大学「国際数理データサイエンス学部(仮称・2028年度設置構想中)」のページ、学長メッセージ、2024年7月16日のお知らせ、設置計画(令和6年2月申請時点) | 2026年10月21日 |
| 偏差値・共通テスト得点率 | 河合塾Kei-Net 2027年度入試難易予想(方式別ランク) | 2026年10月21日 |
| 入試の方式・日程・科目・配点・募集人員 | 津田塾大学「一般選抜(2027年度)」とA方式・A方式(英語外部試験利用型)・B方式・C方式の各ページ、総合型選抜・学校推薦型選抜(公募制)のページと2027年度の要項 | 2026年10月21日 |
| 数学の試験の変更 | 津田塾大学「数学科の入試の変更点について」「情報科学科の入試の変更点について」(2026年6月30日)とちらし | 2026年10月21日 |
| 倍率 | 津田塾大学「2026年度入試結果(学部)」「2025年度入試結果(学部)」 | 2026年10月21日 |
| 検定料・延納 | 津田塾大学「入学検定料(2027年度)」、2026年度 一般選抜要項(延納・前年度の参考) | 2026年10月21日 |
| 学費・パソコン代・奨学金・修学支援新制度 | 津田塾大学「入学金・学費(2027年度入学者)」、2027年度 情報科学科 総合型選抜要項、<津田スピリット>奨学金(給付・予約型)募集要項 | 2026年10月21日 |
| 就職・大学院進学・主な就職先・教員免許 | 津田塾大学「進路の特徴」(2025年度卒業者・2026年5月集計)「主な就職先」、卒業者進路状況(2024年度・2023年度)、「教職課程」のページ | 2026年10月21日 |
| 赤本 | 教学社「2027年版 大学赤本シリーズ 津田塾大学」 | 2026年10月21日 |
※4年間の学費の合計は、大学の公表額から当サイトで計算しています。津田塾大学のサイトは、大学のサイトポリシーの決まりにより、この記事からリンクしていません。
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