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- はじめに:4工大は「英検が4校すべてで使える」大学グループ
- 結論:4校すべてで英検が使える|4校早見表
- 前提:英検の「使い方の型」で戦い方が変わる
- 芝浦工業大学の英検利用(◎):独自の英語試験なし、英検が評価軸
- 東京都市大学の英検利用(◎):CSE1855から「みなし得点」、当日の英語と高い方
- 東京電機大学の英検利用(○):CSE1728で英語免除、2科目勝負にできる
- 工学院大学の英検利用(○):CSE1750に引き下げ、英語外部試験利用日程で使える
- 4工大の英検利用を横断比較:必要CSE・有効期限・2級の位置
- 級別・学年別の使い分け:2級あれば4校フル活用、準2級でも入口に届く
- まとめ:4工大は英検戦略が立てやすい
- よくある質問(Q&A)
- 次に読むのにおすすめの記事
- 【記事内データの注記】
はじめに:4工大は「英検が4校すべてで使える」大学グループ
「4工大を受けたいんですが、英検®って入試で使えますか?」
進路面談で、毎年かならず受ける質問です。
英語外部検定が使える大学は、494大学・全体の約65%にのぼります(2026年度入試・旺文社調べ)。受験生が使った外部検定の92.8%は英検でした(2025年度一般選抜)。いまや英検は、大学受験の「標準装備」になりつつあります。
そして結論から言うと、4工大(四工大)は、4校すべての一般選抜で英検が使えます。 4工大とは、芝浦工業大学・東京都市大学・東京電機大学・工学院大学の4校のことです(4工大とは?の解説はこちら)。同じ比較をMARCH理系でやると「使いやすい大学から、使えない学部まで5校でバラバラ」だったので、これはかなり対照的な結果です。
しかも4工大は、使われ方が「得点換算」と「英語免除」という、理系受験生に有利になりやすい型に集中しています。英検をうまく使えば、英語の不安を減らして、数学・理科に集中する出願戦略が組めます。
この記事では、4工大の「一般選抜」で英検が実際にどう使えるかを、各大学の公式情報をもとに4校横断で比較します。
お急ぎの方は、知りたいところへ直接どうぞ。
⚠️ この記事の前提
本記事は、2027年度入試の「一般選抜」における4工大4校の英検利用を、各大学の公式情報(2026年6月11日までに公表されたデータ)をもとに整理しています。芝浦工業のみ、2027年度の一般選抜要項が9月公開予定のため、2026年度入試の値で記載しています(本文にも明記)。英語外部検定の扱いは年度・学部・方式によって変わるため、出願前には必ず各大学の最新の入試要項を確認してください。総合型選抜・学校推薦型選抜での英検利用は、姉妹記事4工大の総合型・推薦で英検は使える?4校比較で扱っています。

英検2級は持っているんですけど、4工大でも使えますよね? MARCHは大学によって全然違うって聞いたので、ちょっと不安で……。

いい質問ですね。MARCHは確かに5校でバラバラでした。でも4工大は安心してください。4校すべての一般選抜で英検が使えます。 しかも2級なら、4校全部の制度に乗れるんです。ただし「どう使われるか」は4校で違うので、そこを順番に見ていきましょう。
結論:4校すべてで英検が使える|4校早見表
先に、4校の結論を早見表でまとめます。
なお、東京都市・東京電機・工学院は2027年度入試の公式情報です。芝浦工業のみ2026年度入試の値です(2027年度要項は9月公開予定)。
| 大学(理系) | 可否 | 英検の使い方の型 | 基準・換算(年度) | ひとことメモ |
|---|---|---|---|---|
| 芝浦工業(全学部) | ◎ | 得点換算(独自の英語試験なし) | A方式=CSEを換算し共テ英語と高い方/B方式=CSE1980が出願資格(2026年度) | 外部試験・共テ英語が英語評価の柱 |
| 東京都市(全学部) | ◎ | みなし得点換算(当日の英語と高い方) | 50点:CSE1855〜90点:2304の4段階(2027年度) | 準2級の高スコア(CSE1855〜)から使える「保険」型 |
| 東京電機(理系4学部) | ○ | 出願資格+英語免除(換算なし) | CSE1728(2027年度) | 英語免除→数学+理科/国語の2科目勝負 |
| 工学院(全15学科) | ○ | 出願資格+英語免除 | CSE1750(2027年度・前年の2050から引き下げ) | 英語免除→学科指定の2科目。A日程と併願可 |
凡例:◎使いやすい/○使える(◎は「英検なしでも受けられる柔軟さ+換算の効き」まで含めた評価です)
※表の「CSE」とは、英検の結果を4技能の合計で数値化した「英検CSEスコア」のことです。日本英語検定協会が公表する合格基準スコアは、準2級が1728、2級が1980、準1級が2304です。
※芝浦工業のみ2026年度入試の値です(2027年度の一般選抜要項は9月公開予定)。年度・方式で条件は変わるため、最新は各校公式の入試要項で必ず確認してください。
大事な補足をひとつ。英検がなくても、4校とも受験はできます(芝浦=共テ英語で代用可・都市大=当日の英語・電機/工学院=通常日程あり)。英検は「必須」ではなく、選択肢を増やす武器です。
ちなみにMARCH理系の一般選抜は、立教◎・法政○・中央△・明治△・青学×と、学部・大学で大差がありました。くわしくはMARCH理系で英検は使える?一般選抜5校比較をどうぞ。4工大の「全校で使える」は、それと並べると際立った特徴です。4工大そのものの比較は、4工大徹底比較で解説しています。

本当に4校全部で使えるんですね。でも「型」が2種類あるみたいで……得点換算と英語免除って、何が違うんですか?

ここがいちばん大事なポイントです。ざっくり言うと、換算は「英語の点数になる」、免除は「英語を受けなくてよくなる」。どちらも理系には強力ですが、戦い方が変わります。次の章で整理しますね。
前提:英検の「使い方の型」で戦い方が変わる
各校を見る前に、英検が一般選抜で使われるときの「型」を、最低限だけ押さえておきましょう。
一般選抜でもっとも多いのは「得点換算」です(2026年度入試で74.4%)。次いで出願資格18.4%、加点14.8%と続きます(旺文社調べ)。4工大で登場するのは、このうち「得点換算」と「出願資格+英語免除」の2つです。
得点換算:英検が「英語の点数」になる
英検のCSEスコアを、入試の英語の得点に置き換える型です。芝浦と都市大がこの型。スコアが高いほど英語の得点が上がるので、英検の頑張りがそのまま点数に効きます。
出願資格+英語免除:英語を受けずに2科目で勝負できる
基準スコアを満たすと出願でき、入試本番の英語が免除される型です。電機と工学院がこの型。英語が1科目まるごと不要になるため、当日は数学・理科に全集中できます。ただし英検のスコアが高くても加点はされません(基準を満たせば同じ扱い)。
また、英語が免除される分、数学・理科の1点の重みは相対的に大きくなります。方式ごとの募集人員が少ない場合は、倍率が上がって結果的に難化することもあります。「英語を捨てる」制度ではなく、「数学・理科で勝ち切る」制度と考えましょう。
「使える」と「有利になる」は別物
換算型はスコアが高いほど有利、免除型は「基準を超えているか」がすべて。同じ「使える」でも中身が違います。この目線で4校を見ると、自分に合う使い方が見えてきます。(英検が入試で使われる仕組みの全体像は、別記事でくわしく解説予定です。)

息子は英語が苦手で、数学と物理は得意なんです。そういう子には「免除」の型が合いそうですね。

その発想は大事です。ただし、注意もあります。英語免除の方式には、同じように「英語が苦手で数学・理科が得意」な受験生が集まります。募集人員が少ない方式では、その中での勝負がむしろ厳しくなることもあるんです。免除型は「有利になる魔法」ではなく、受験機会を増やす選択肢。数学・理科でしっかり戦える人が、通常日程との併願も含めて使うのが現実的ですよ。
芝浦工業大学の英検利用(◎):独自の英語試験なし、英検が評価軸
4工大で英検の存在感がいちばん大きいのが芝浦です。
※この章は2026年度入試の値です。2027年度の一般選抜要項は9月公開予定なので、出願前に必ず最新版を確認してください。
芝浦は2025年度から、大学独自の英語試験を廃止しました。一般選抜の独自試験は数学と理科だけ。では英語はどう評価するかというと、英検などの外部試験か、共通テストの英語です。つまり芝浦では、英検は「使える」を通り越して、共通テストと同じレベルで英語の評価軸そのものになっています。
A方式:CSEスコアを換算、共テ英語と「高い方」
前期・全学統一・後期のA方式では、英語の得点を次のように計算します。
- 英検:(CSEスコア − 1450)÷ 10(100点を超えたら100点、0点未満は0点)
- 共通テスト英語:得点 ÷ 2
両方を提出した場合は、高い方が採用されます。たとえばCSE1980(2級合格の基準スコア)なら53点、CSE2150なら70点です。この英語の得点が、数学・理科とあわせて偏差値換算され、合否が決まります。
換算式がはっきり公表されているので、「自分のスコアだと英語が何点になるか」を出願前に計算できるのが芝浦の良いところです。
B方式:CSE1980以上で出願し、数学・理科で勝負
前期B方式(試験日2/1〜2/3)と全学統一B方式(2/4)は、英検などの外部試験スコアが出願資格になる方式です。
- 基準:英検CSE1980以上。要項には「CSEスコアのみで判断します。級の合否は問いません」と明記されています
- 当日の試験:数学と理科(英語の試験はありません)
つまりB方式は「英検で英語をクリアして、得意の数学・理科で勝負する」方式。数学が得意な人には強力な選択肢です。対象は工学部・システム理工学部・デザイン工学部・建築学部の全学部です。
S-CBTもOK、有効期限の縛りなし
芝浦は要項に「英検CBT、S-CBT、S-Interviewの成績も有効」と明記しています。さらにスコアの有効期限について、大学独自の定めがありません(実施団体の定めによる)。高1・高2で取ったスコアも使える可能性が高い、めずらしい設定です。
芝浦の学部・入試の全体像は、芝浦工業大学の徹底解説でくわしく紹介しています。
東京都市大学の英検利用(◎):CSE1855から「みなし得点」、当日の英語と高い方
都市大は、4工大でいちばん「出して損をしない」設計です(2027年度入試)。
仕組み:CSEに応じて50〜90点の「みなし得点」
一般選抜の前期・中期(全学部対象)では、英検などのスコアに応じて、英語の「みなし得点」がもらえます。
| みなし得点 | 英検CSEスコア |
|---|---|
| 90点 | 2304以上 |
| 70点 | 2142以上 |
| 60点 | 1980以上 |
| 50点 | 1855以上 |
条件は「準2級以上を受験していること・4技能を受験していること」。級の合否は問われません。しかも英検は証明書の提出が不要(スコア照会で確認)と、手続きまで受験生にやさしい設計です。
そして最大のポイントは、当日の英語も受験でき、みなし得点と高い方が採用されること。英検のスコアが「保険」として下支えしてくれるので、当日の英語で失敗しても踏みとどまれます。逆に当日の方が良ければそちらが使われます。出して損のない型です。
注意:2027年度から換算表が変わった(年度で動く実例)
実は都市大の換算表は、2026年度までは「100点〜50点の5段階」で、CSE1728から50点がもらえました。それが2027年度から「90点〜50点の4段階」に再編され、最低ラインがCSE1855に上がりました。
つまり、英検利用の条件は、ゆるくなる方向にも、きびしくなる方向にも動きます。先輩のときの情報をそのまま信じず、自分が受ける年度の要項で確認する——これが英検利用の鉄則です。
なお都市大は、S-CBT(CBTを含む)のCSEスコアも使えると公式に明記しています。有効期限は2024年4月以降に受験したものです。都市大の学部・入試の全体像は、東京都市大学の徹底解説をどうぞ。
東京電機大学の英検利用(○):CSE1728で英語免除、2科目勝負にできる
電機大は、4工大でいちばん基準が低く、英語免除のメリットが大きい大学です(2027年度入試)。
前期:基準は4校で最も低いCSE1728
一般選抜(前期・英語外部試験利用)の基準は、英検CSE1728。これは準2級の合格基準スコアと同じ水準で、4工大でいちばん低いハードルです。条件は「準2級以上を受検し、4技能すべてを受検していること」。級の合否は問われません。
基準を満たすと英語が免除され、当日は「数学」+「理科または国語」の2科目で受験できます。公式サイトに「英語外部試験の得点換算等は行いません」と明記されているとおり、スコアの高低は関係なし。基準さえ超えれば、あとは2科目の得点勝負です。
しかも前期は試験日を2/1〜2/5の5日間から自由に選べて、複数の試験日を併願可能(1日につき最大4学科・学系まで)。通常の前期と同日併願もできるので、「英語ありの前期」と「英語免除」を組み合わせる戦略も取れます。
後期も同じCSE1728(科目は数学+理科)
後期(2/27・28)にも英語外部試験利用があり、基準は前期と同じCSE1728。当日は数学+理科の2科目です(後期に国語の選択はありません)。
対象はシステムデザイン工学部・未来科学部・工学部・理工学部の理系4学部。スコアの有効期限は2024年4月以降です。電機大の学部・入試の全体像は、東京電機大学の徹底解説で紹介しています。

僕、英語がいちばん苦手なんです。CSE1728で英語を受けなくていいなら、すごくありがたいかも……。

電機大の英語免除は、英語が苦手な理系の強い味方です。ただし忘れないでください。英語を免除した分、合否は数学と理科だけで決まります。「英語から逃げる」ではなく「得意科目に賭ける」方式なので、数学・理科の仕上がりとセットで考えましょうね。
工学院大学の英検利用(○):CSE1750に引き下げ、英語外部試験利用日程で使える
工学院は、2027年度に大きなニュースがある大学です。
仕組み:英語免除で学科指定の2科目、A日程と併願できる
工学院には「英語外部試験利用日程」という独立した入試日程があります(S日程・A日程・B日程・M日程と並ぶ位置づけ)。
- 基準:英検CSE1750以上(2027年度)
- 当日の試験:英語を除いた学科指定の2科目(数学・理科・国語から。A日程と同一問題)
- 対象:先進工学部・工学部・建築学部・情報学部の全15学科
- A日程(前期)と併願可能(同日実施)
スコアの有効期限は、2025年2月以降に実施された英語外部試験です。4校でいちばん新しいスコアが求められる設定なので、高1で取ったスコアだと使えない場合があります。要注意ポイントです。
2027年度のトピックス:基準がCSE2050→1750へ大幅引き下げ
工学院の英検基準は、2026年度はCSE2050でした。それが2027年度はCSE1750へ、大きく引き下げられました。準2級合格をわずかに上回る水準まで下がり、2級がまだの受験生でも手が届くようになりました。
ただし、この日程の募集人員は4学部合計26名と少数です。「英語外部試験利用日程だけに賭ける」のではなく、A日程との併願で受験機会を増やす使い方が現実的です。
都市大は最低ラインが上がる方向に再編、工学院は基準が下がる方向に変更。同じ年度でも、条件は逆方向に動くことがあるわけです。毎年の要項確認がいかに大事かを物語る実例と言えます。工学院の学部・入試の全体像は、工学院大学の徹底解説をどうぞ。
4工大の英検利用を横断比較:必要CSE・有効期限・2級の位置
ここまでの4校を、「自分のスコアで何が使えるか」の視点で横断整理します。
CSE別「使える大学」早見表
| 英検CSEスコア | 使えるもの(目安) |
|---|---|
| 1728以上 | 東京電機大の英語免除ライン(準2級合格の基準スコアと同水準) |
| 1750以上 | 工学院の英語外部試験利用日程ライン(2027年度) |
| 1855以上 | 東京都市大の50点換算ライン |
| 1980以上 | 芝浦B方式・東京都市大60点換算・英検2級合格の目安 |
| 2142以上 | 東京都市大70点換算 |
| 2304以上 | 東京都市大90点換算(準1級合格の目安) |
※芝浦B方式(CSE1980)は2026年度入試の値です(ほかは2027年度入試)。
※芝浦のA方式は「(CSE−1450)÷10」の連続換算です。上の表とは別に、スコアに応じて英語の得点が決まります(上限100点)。
この表のとおり、CSE1980(2級合格水準)に届けば、4校すべての制度にフルで乗れます。これが「高2までに2級」をおすすめする、4工大向けの具体的な根拠です。
有効期限は4校バラバラ:いつ受けた英検まで使える?
- 芝浦:大学独自の期限なし(実施団体の定めによる)=もっとも緩い
- 東京都市:2024年4月以降に受験したもの
- 東京電機:2024年4月以降に受検し認定されたもの
- 工学院:2025年2月以降に実施されたもの=もっとも新しいスコアが必要
同じスコアでも「いつ受けたか」で使える・使えないが分かれます。2027年度入試を受ける場合、工学院の「2025年2月以降」はおおむね高1の2月以降にあたります。工学院志望者は、高1の終わり以降のスコアを用意するイメージで計画しましょう。
級別・学年別の使い分け:2級あれば4校フル活用、準2級でも入口に届く
最後に、「何級を・いつまでに取るか」を4工大向けに整理します。
王道は「高2までに2級」=4校フル活用
2級合格の水準はCSE1980です。CSE1980以上なら芝浦B方式に出願できます。さらにA方式の換算で53点、都市大で60点換算となり、電機・工学院の免除ラインも余裕を持って超えられます。4校すべての制度に乗れる「フル活用」ラインです。
理系は高3になると理科・数学に時間がかかります。英語の武器を高2までに仕込んでおくと、高3の1年間がまるごと楽になります。理系受験全体での英検の考え方(いつまでに・何級か)は、理系に英検は必要か?いつまでに何級かでくわしく解説しています。
準2級でも「入口」には届く
「2級はまだ……」という人も、あきらめる必要はありません。準2級合格の水準(CSE1728前後)は、電機大の免除ラインと同水準です。工学院(CSE1750)はもう一息。都市大の50点換算(CSE1855)は、さらに上積みが必要です。
さらに覚えておきたいのが、4工大の基準は「級の合否」ではなくCSEスコアで判定されることです。芝浦B方式・都市大・電機大は「合否は問わない」と明記しています(工学院もCSEスコアが基準です)。たとえば2級に挑戦して不合格でも、CSEが1980に届いていれば芝浦B方式や都市大の60点換算に使えます。「不合格=無駄」にならないのが、CSEスコア基準のありがたいところです。

私は芝浦を併願で考えています。英検は、いつまでに取ればいいですか?

芝浦は有効期限の縛りがないので、早く取って損はありません。高2までに2級、余裕があれば高3前半でスコアの上積みをねらいましょう。A方式は換算式なので、スコアが10上がるごとに英語が1点上がる計算です。地味に効いてきますよ。

英検対策は、何から始めればいいのでしょうか。CSEスコアも意識するとなると、何を解かせればいいのか……。

まずは過去問で、いまの実力と本番の形式を知ることからで大丈夫です。CSEは4技能のバランスで決まるので、過去問で苦手技能を見つけるのが近道ですよ。そのうえで、4工大は校別に目標CSEがはっきりしています(第8章の表)。目標スコアから逆算して練習するのが、いちばん効率的です。
電機・工学院・都市大・芝浦の目標CSEを意識するなら、まずは2級の過去問で現在地を確かめるのが第一歩です。
下に「英検2級 過去6回全問題集(2026年度版)」の各ストアのリンクをまとめておきます。価格・在庫・レビューは各ストアの最新情報をご確認ください。
英検がなくても受験はできる(だから焦らなくていい)
念のため、もう一度。英検がなくても4校とも受験できます。 芝浦のA方式は共通テスト英語で代用でき、都市大は当日の英語で受験可能、電機・工学院には通常日程があります。
英検は「持っていないと不利」なものではなく、持っていると出願の選択肢と安心が増える武器です。高3の今から無理に英検を追いかけるより、本番の英語・数学・理科を仕上げる方が合理的な場合もあります。自分の学年と残り時間で、冷静に判断しましょう。
まとめ:4工大は英検戦略が立てやすい
最後に、4工大の一般選抜と英検について整理します。
- 4校すべての一般選抜で英検が使えます(MARCHの「5校でバラバラ」と対照的)。
- 型は2つ。芝浦・都市大=得点換算(スコアが点数に効く)、電機・工学院=英語免除(2科目勝負にできる)。
- CSE1980(2級合格水準)で4校フル活用。準2級水準(CSE1728前後)で電機に、上積みすれば工学院・都市大の入口にも届きます。
- 基準は基本的に級の合否ではなくCSEスコアで見ます。芝浦B・都市大・電機は「合否不問」を明記しており、工学院もCSEスコア基準です。
- 有効期限は4校バラバラ(芝浦=縛りなし〜工学院=2025年2月以降)。いつ受けたスコアかも要チェック。
- 基準は年度で動きます(工学院は2050→1750へ緩和、都市大は換算表を再編)。自分が受ける年度の要項で必ず確認を。
- 英検がなくても受験はできます。英検は選択肢を増やす武器と考えましょう。
次にやることは、この3つです。
- 志望校の章(第4〜7章)で、自分に関係する方式と基準CSEを確認する
- 第8章の表で、いまの自分のスコアと目標の差を把握する
- 高1・高2なら「高2までに2級」の計画を立てる(高3は残り時間と相談)
【再掲】英検(英語外部検定)の入試での扱いは、毎年のように変わります。本記事は2027年度入試(芝浦のみ2026年度入試)の公式情報をもとにした整理です。出願前には必ず、各大学の最新の入試要項でご自身でご確認ください。
MARCHとの併願を考えている方は、MARCH理系で英検は使える?一般選抜5校比較もあわせてどうぞ。同じ英検2級でも、大学グループによって「効き方」がまったく違うことが分かるはずです。
よくある質問(Q&A)
4工大の一般選抜と英検について、受験生・保護者からよく受ける質問にお答えします。
Q1. 4工大は、英検2級があれば全部で使えますか?
はい。2級合格の水準であるCSE1980以上があれば、4校すべての制度に乗れます。芝浦はA方式の換算とB方式の出願、東京都市は60点換算、東京電機・工学院は英語免除です。ただし芝浦A方式と都市大は換算型なので、スコアが高いほど有利になります。
Q2. 英検を持っていないと、4工大の一般選抜で不利ですか?
不利ではありません。芝浦A方式は共通テスト英語で代用でき、東京都市は当日の英語で受験可能、東京電機・工学院には通常日程があります。英検は「必須」ではなく、出願の選択肢を増やす武器と考えてください。
Q3. 準2級でも使えますか?
使える可能性があります。準2級合格の水準(CSE1728前後)は東京電機の免除ラインと同水準です。スコアを上積みすれば、工学院(CSE1750)や東京都市の50点換算(CSE1855)にも届きます。ただし東京都市・東京電機は「準2級以上の受験・4技能受験」が条件なので、要項の条件もあわせて確認しましょう。
Q4. 英検2級に不合格でも、CSEスコアは使えますか?
使えます。4工大の基準は級の合否ではなくCSEスコアで判定されます。芝浦B方式は「CSEスコアのみで判断します。級の合否は問いません」と明記しており、東京都市・東京電機も合否不問です(工学院もCSEスコアが基準。文言は最新要項で確認を)。2級に不合格でも、CSEが基準に届いていれば出願や換算に使えます。
Q5. 芝浦工業大学のA方式では、英検CSEが何点に換算されますか?
「(CSEスコア−1450)÷10」で計算します(2026年度入試・上限100点)。たとえばCSE1980なら53点、CSE2000なら55点、CSE2150なら70点です。共通テスト英語(得点÷2)と両方提出した場合は、高い方が採用されます。2027年度の式は9月公開予定の要項で確認してください。
Q6. 東京都市大学は、本学の英語と英検のどちらが採用されますか?
高い方です。英検のみなし得点(50〜90点)を持ったまま当日の英語も受験でき、良い方の得点で合否判定されます。英検が「保険」になる、受験生に有利な設計です。
Q7. 東京電機大学・工学院大学の英語免除は、得点換算されますか?
されません。両校とも「出願資格+英語免除」型です。基準(電機CSE1728・工学院CSE1750)を満たせば英語が免除され、当日の科目だけで合否が決まります。当日の科目は、電機が数学+理科または国語(後期は数学+理科)、工学院が学科指定の2科目です。スコアの高低による加点はありません。
Q8. 英検S-CBTのスコアでも使えますか?
英検S-CBTは、従来型と同じ級認定・CSEスコアが出るため、大学入試でも同様に扱われることが多いです。芝浦・東京都市は要項にS-CBT利用可を明記しています。念のため、出願時は各大学の要項の対象試験欄を確認しましょう。土日に受けられるS-CBTの仕組みは英検S-CBTと従来型の違いで解説しています。
Q9. いつまでに英検を取ればいいですか?
高2までに2級が王道です。注意したいのは有効期限です。たとえば工学院の「2025年2月以降」は、2027年度入試の受験生にとっておおむね高1の2月以降のスコアを指します。志望校の有効期限を確認し、必要なら高3前半までに受け直す計画を立てましょう。
Q10. MARCH理系と4工大では、英検利用はどう違いますか?
MARCH理系は、立教◎・法政○・中央△・明治△・青学×と、大学・学部で扱いが大きく分かれます。一方4工大は、4校すべてで英検が使えます。「英検を活かしやすい大学グループ」という意味では、4工大が一歩リードです。くわしくはMARCH理系の一般選抜5校比較をどうぞ。
Q11. 英検が使える方式だけにしぼって出願してもいいですか?
おすすめしません。東京電機・工学院の英語免除型は強力ですが、方式ごとの募集人員は限られる場合があります(工学院は4学部合計26名)。同じように英語が苦手で数学・理科が得意な受験生が集まり、結果的に競争が厳しくなることもあります。英検利用方式は「受験機会を増やす選択肢」と考え、通常日程や共通テスト利用との併願も含めて組み立てるのが現実的です。
次に読むのにおすすめの記事
目的に合わせて、こちらの記事もどうぞ。
- 総合型・推薦で英検を使いたい方 → 4工大の総合型・推薦で英検は使える?4校比較(本記事の姉妹編)
- 4工大全体を比較したい方 → 4工大徹底比較|芝浦・都市大・電機大・工学院
- 各校をくわしく知りたい方 → 芝浦工業大学/東京都市大学/東京電機大学/工学院大学の徹底解説
- MARCHも併願する方 → MARCH理系で英検は使える?一般選抜5校比較
- 英検をいつまでに取るか迷っている方 → 理系に英検は必要か?いつまでに何級か
- 受け方で迷っている方 → 英検S-CBTと従来型の違い
【記事内データの注記】
本記事のデータは、以下の一次情報をもとにしています。英検の入試での扱いは年度・学部・方式によって変わるため、出願前には必ず各大学の最新の入試要項でご確認ください。
- 各大学の英検(英語外部検定)の利用可否・型・基準:芝浦工業大学(2026年度一般入学者選抜要項・公式サイト)、東京都市大学・東京電機大学・工学院大学(各2027年度入試の公式サイト・入試要項関連ページ)。いずれも取得日2026年6月11日。
- 芝浦工業大学の2027年度一般選抜要項は9月公開予定のため、本記事は2026年度入試の値で記載しています(公開後に確認・更新予定)。
- 英検の利用状況・割合:旺文社 教育情報センター「外部検定利用入試」調査(2026年度入試の外部検定利用大学数・利用方法の内訳)、および2025年度一般選抜の英検利用率。
- 英検CSEスコアの級別合格基準:日本英語検定協会の公表値。
- 本記事は「一般選抜」での英検利用に限定した整理です。総合型選抜・学校推薦型選抜での扱いは対象外です。
※「英検」は登録商標です。英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。本記事は同協会の承認・推奨を受けたものではありません。

