記事内に商品プロモーションを含む場合があります
はじめに:総合型・推薦では「英検の意味」が一般選抜と変わる
「4工大を総合型選抜や学校推薦型でねらいたい。英検®は必要ですか?」
進路面談で、近年ぐっと増えている質問です。
先にお伝えしたいのは、一般選抜と総合型・推薦では、英検の「意味」がまったく違うということです。一般選抜の4工大では、英検は4校すべてで「得点換算」や「英語免除」に使えました。ところが総合型・推薦では、英検が効く大学は芝浦工業と東京都市の2校に集中します。しかも使われ方は「出願できるかどうか」を決める出願資格が中心です。
とくに芝浦工業は、総合型選抜のほぼすべての方式で、英検CSEスコア1728以上などの英語資格が出願の条件になっています。言いかえると、芝浦の総合型ではスコアが「事実上の入場券」です。ただし、これは総合型・推薦に限った話です。芝浦を一般選抜で受ける場合は、英検がなくても受験できます(タイトルの「ほぼ必須」は総合型・推薦での表現です)。
この記事では、4工大(四工大)の総合型選抜・学校推薦型選抜で英検がどう使われるかを、4校横断で比較します。4工大とは、芝浦工業大学・東京都市大学・東京電機大学・工学院大学の4校のこと。よりどころは各大学の公式情報です。
お急ぎの方は、知りたいところへ直接どうぞ。
⚠️ この記事の前提
本記事は、2027年度入試の「総合型選抜・学校推薦型選抜」における4工大4校の英検利用を整理しています。よりどころは各大学の公式情報(2026年6月12日までに公表されたデータ)です。東京電機大学のみ、2027年度の入学者選抜要項が6月下旬公開予定です。そのため現時点の公式概要ページの情報で記載しています(本文にも明記)。総合型・推薦は方式・年度によって条件が大きく変わるため、出願前には必ず各大学の最新の入試要項を確認してください。一般選抜での英検利用は、別記事4工大で英検は使える?一般選抜4校比較で扱っています。

総合型って、探究とか面接で決まるイメージでした。英検も関係あるんですか?

大いに関係あります。とくに芝浦の総合型は、英検などの英語資格がないとそもそも出願できない方式がほとんどなんです。一方で、電機大や工学院のように総合型では英検を使わない大学もあります。4校でくっきり分かれるので、順番に見ていきましょう。
結論:英検が効くのは芝浦・都市大|4校早見表
まず大づかみに言うと、総合型・推薦で英検が強く効くのは芝浦工業、次に東京都市です。
- 芝浦工業:◎ 総合型の多くでCSE1728以上が出願資格
- 東京都市:○ グローバル枠・公募推薦の一部で利用
- 東京電機:×(暫定) 概要上は利用なし・要項で最終確認
- 工学院:× 総合型・推薦では不使用
くわしい条件は、次の早見表でどうぞ。
| 大学・方式 | 英検 | 型 | 基準 | おもな条件 |
|---|---|---|---|---|
| 芝浦 総合型(4学部) | ◎ | 出願資格(必須) | CSE1728以上 | 各学部の総合型でほぼ一律 |
| 芝浦 理工系女子特別(女子枠) | ◎ | 出願資格(必須) | 基準1=CSE1728/基準3=CSE1980 | 女子・学科コースで基準が異なる |
| 都市大 グローバル・リーダー育成枠 | ○ | 出願資格(必須) | CSE1980以上 | 理工学部 電気電子通信工学科・面接は全て英語 |
| 都市大 公募推薦(併願制) | ○ | 出願資格 | CSE1980以上 | 環境・メディア情報・デザイン・データ科学(理工系学科は対象外) |
| 都市大 公募推薦(専願制) | ○ | 出願資格(追加要件) | CSE1855以上 | 建築都市デザイン学部 建築学科のみ |
| 都市大 総合型2段階選抜制 | △ | 任意の評価材料 | 基準なし | エントリー時の語学アピール例 |
| 都市大 女子枠・指定校など | × | — | —(女子枠は評定3.8) | 英検の要件なし |
| 電機 AO・とんがりAO・公募推薦など | ×(暫定) | — | 概要ページに記載なし | ⚠️2027年度要項は6月下旬公開 |
| 工学院 自己推薦型・探究成果活用型など | × | — | 英検は一般選抜のみ | 公募推薦・女子枠の設定なし |
凡例:◎=総合型のほぼ全方式でスコアが出願資格/○=学科・枠ピンポイントで出願資格/△=任意の評価材料/×=英検の要件なし
※芝浦の総合型の対象=工学部・システム理工学部・デザイン工学部・建築学部(建築プロジェクト入学者選抜)。
※表の「CSE」とは、英検の結果を4技能の合計で数値化した「英検CSEスコア」のことです。日本英語検定協会が公表する合格基準スコアは、準2級が1728、2級が1980です。
※年度・方式で条件は変わるため、最新は各校公式の入試要項で必ず確認してください。
一般選抜では4工大すべてで英検が使えますが、総合型・学校推薦型では芝浦工業大学と東京都市大学に集中します。特に芝浦工業大学は、総合型選抜の多くでCSE1728以上が出願資格となっており、4工大の中で最も英検重視です。一般選抜での使い方(4校すべてで利用可)は、4工大で英検は使える?一般選抜4校比較でくわしく解説しています。

一般選抜では4校全部で使えたのに、総合型だと芝浦に集中するんですね。同じ大学グループなのに不思議です。

いい着眼点です。一般選抜の英検は「点数を助ける道具」でしたが、総合型・推薦では「出願の条件」に変わるんです。条件にするかどうかは大学の方針次第なので、ここで個性が出ます。入試の入口が変わると、英検の意味も変わる。これが今日いちばん伝えたいことです。
前提:総合型・推薦の英検は「出願資格」が中心
各校を見る前に、大事な前提をひとつ押さえておきましょう。
総合型・学校推薦型で英語外部検定が使われるとき、もっとも多いのは「出願資格」としての利用です。旺文社 教育情報センターの調査でも、総合型・学校推薦型では「出願資格」が44.2%と最多でした(2026年度入試)。
出願資格とは、「基準を満たした人だけが出願できる」という条件のことです。基準を超えても点数が上がるわけではありません。その代わり、満たせないとそもそも勝負の土俵に立てません。一般選抜の「得点換算」「英語免除」とは、効き方の方向がまったく違います。
ちなみにMARCH理系の総合型・推薦も、この「出願資格」中心の構図でした(立教は提出必須・中央は英検なし、と5校でバラバラ)。くわしくはMARCH理系の総合型・推薦で英検は使える?5校比較をどうぞ。

出願資格ということは、高いスコアを取っても点数では有利にならないんですね。

そのとおりです。ただ、4工大では軽く見られません。芝浦のようにほぼ全方式で必須の大学では、「間に合うように取っておく」ことそのものが戦略になります。点数で差をつける道具ではなく、入口の鍵。そんなイメージで捉えてください。
芝浦工業(◎):総合型ほぼ全方式でCSE1728が出願資格
4工大で英検の存在感がいちばん大きいのが芝浦です(2027年度・特別/推薦要項は公開済み)。
工・システム理工・デザイン工・建築:総合型は英語資格が必須
芝浦の総合型選抜は、英語資格・検定試験のスコアが出願資格です。対象は工学部・システム理工学部・デザイン工学部・建築学部(建築プロジェクト入学者選抜)のすべて。
- 英検の基準:CSE1728以上(各学部の総合型でほぼ一律)
- 判定は級ではなくスコア。準2級合格の基準スコアと同じ水準です
- 英検以外でも代替可:TOEFL iBT38/TOEIC L&R+S&W575/GTEC810/IELTS3.5/TEAP186/ケンブリッジ130 など、いずれかの基準を満たせば出願できます
つまり芝浦の総合型は、探究や面接の前に「英語資格を持っているか」という入口があります。CSE1728が事実上の入場券です。
理工系女子特別(女子枠):基準1と基準3で必要スコアが違う
芝浦には理工系女子特別入学者選抜(女子枠)もあり、こちらも英語資格が必須です。注意したいのは、学科コースによって基準が異なること。
- 基準1=英検CSE1728以上
- 基準3=英検CSE1980以上(工学部 情報工学コース・建築学部 AP/SA/UAコース)=GTEC930・IELTS4.0なども同水準
志望する学科コースがどの基準かは、要項で必ず確認しましょう。
指定校推薦は「準備中」・駅伝プロジェクトは特殊枠
学校推薦型(指定校推薦)の2027年度要項は、現時点で準備中です(英検要件は未確定)。また、駅伝プロジェクト入学者選抜という特殊枠もあります。こちらは「英検等のスコアを取得している者」という資格要件です(基準値の明示なし・要事前相談)。
芝浦の学部・入試の全体像は、芝浦工業大学の徹底解説でくわしく紹介しています。
東京都市(○):学科・枠ピンポイントで英検が出願資格
都市大は「ほぼ全方式」の芝浦と対照的に、特定の枠・学科に絞って英検を使います(2027年度・公開済み)。
グローバル・リーダー育成枠:CSE1980、面接は全て英語
総合型選抜(1段階選抜制)のグローバル・リーダー育成枠は、英検2級相当以上(CSE1980以上)が出願資格です。対象は理工学部 電気電子通信工学科。学習成績の条件もあり、そして面接は全て英語で行われます。名前のとおり、英語で学び挑戦したい人のための尖った枠です。
公募推薦:併願制はCSE1980、専願制は建築学科のみCSE1855
学校推薦型(公募)は2タイプあります。併願制は他大学と併願できる方式、専願制は合格したら入学することを前提とする方式です。英検の基準だけでなく、進路の縛りもあわせて確認しましょう。
- 併願制=CSE1980以上が出願資格。対象は環境学部(環境創生・環境経営システム)・メディア情報学部(社会メディア・情報システム)・デザイン・データ科学部。⚠️いずれも文理融合系の学部で、理工学部などの理工系学科は対象外です
- 専願制=原則は評定ですが、建築都市デザイン学部 建築学科のみ「CSE1855以上」が追加要件になっています(都市工学科などは英検不要)
「都市大の公募推薦は英検が要る」とひとくくりにせず、学部・学科・併願か専願かで確認するのが鉄則です。
女子枠は英検不使用・総合型2段階は「任意のアピール材料」
意外に思われるかもしれませんが、都市大の理工学部女子枠(総合型1段階)に英検の要件はありません。条件は「数学・理科・外国語(英語)のうち2教科の学習成績3.8以上」という評定ベースです。
また、総合型選抜(2段階選抜制)では、英検は出願資格ではありません。エントリー理由書で語学力を示すアピール材料の一例という扱いです(必須ではない)。原子力人材・創発デザイン・デザイン・データ科学探究・指定校制なども英検は使いません。
都市大の学部・入試の全体像は、東京都市大学の徹底解説をどうぞ。
東京電機(×・暫定):概要の範囲では総合型・推薦に英検なし
電機大の総合型・推薦は、現時点の公式概要ページの範囲では英検(英語外部検定)を使いません。
- AO入学者選抜:1次=書類、2次=面接・プレゼンテーション
- とんがりAO(工学部):「とんがり要件」5分類20項目で出願。工学・科学の創作や熱中・探究、理系愛などが対象で、英語・英検の項目はありません
- はたらく学生入試(工学部第二部):数学・小論文・面接
- 学校推薦型(公募):推薦+基礎学力テスト・面接・出願書類
⚠️ただし、ここは暫定です。電機大の2027年度入学者選抜要項は6月下旬公開予定で、学科別の細かな出願要件は要項本体に記載されます。出願を考えている人は、要項公開後に必ず最新版で確認してください。
おもしろいのは一般選抜との対比です。電機大は一般選抜ではCSE1728で英語免除という、英検がよく効く大学でした。「一般で使い、総合型では使わない」。同じ大学でも入試の入口で英検の意味が変わる典型例です(一般選抜での使い方は4工大×英検の一般選抜比較へ)。

僕、電機大の総合型が気になっていたんです。英検がいらないなら、ちょっと安心かも……。

出願の入口としては、現時点では英検は求められていません。その分、とんがりAOなら「何かに熱中した実績」、公募推薦なら基礎学力テストが勝負どころです。英検がない代わりに、別の準備が必要——そう捉えるのが正確ですよ。あとは6月下旬の要項で最終確認を忘れずに。
電機大の学部・入試の全体像は、東京電機大学の徹底解説で紹介しています。
工学院(×):総合型・推薦は英検を使わない(探究・評定型)
工学院の総合型・推薦は、確認した範囲でいずれも英検を使いません(2027年度公表内容にもとづく)。
- 自己推薦型選抜:卒業+教員承認+評定平均が出願資格。選考は書類・基礎学力調査・面接
- 探究成果活用型選抜:探究活動・発表経験+評定平均(2027年度から出願基準点=評定平均を新設)
- 総合評価型選抜:先進工学部=実験・レポート等で評価/情報学部=評定+インターン参加 or 情報分野の探究経験
- 指定校制・海外帰国生徒特別・国際バカロレア特別にも、英検を出願資格とする記載はありません
工学院は公募制推薦(一般公募)や女子枠の設定自体がないのも特徴です。英語外部試験が使えるのは一般選抜(英語外部試験利用日程)だけです。英検を活かしたい工学院志望者は、一般選抜側で活かすのが現実的です(くわしくは一般選抜4校比較へ)。
工学院の学部・入試の全体像は、工学院大学の徹底解説で紹介しています。
横断比較:女子枠の対比とMARCHとの違い
ここまでの4校を、3つの視点で横断整理します。
女子枠くらべ:芝浦は「英検必須」、都市大は「評定」
同じ「女子枠」でも、設計は正反対です。
| 女子枠 | 英検 | おもな出願条件 |
|---|---|---|
| 芝浦 理工系女子特別 | 必須 | 英語資格(基準1=CSE1728/基準3=CSE1980)など |
| 都市大 理工学部女子枠 | 不要 | 数学・理科・英語のうち2教科の学習成績3.8以上 |
「女子枠=英検が要る」でも「要らない」でもなく、大学ごとの設計の違いです。英語資格で挑むなら芝浦、評定で挑むなら都市大——自分の持ち札に合う枠を選べる、と前向きに捉えましょう。
CSE1728・1855・1980はどのくらいのレベルか
4工大の総合型・推薦に登場する基準スコアは3つです。
- CSE1728=準2級合格の基準スコアと同水準(芝浦総合型の入場券)
- CSE1855=準2級と2級の中間帯(都市大 建築学科の公募専願)
- CSE1980=2級合格の基準スコアと同水準(芝浦女子枠の基準3・都市大グローバル枠/公募併願)
大事なのは、どれも「級の合否」ではなく「スコア」で判定されること。たとえば2級に不合格でも、その受験回のCSEが1728以上なら芝浦総合型の基準は満たせます。自分のスコアレポートで確認しましょう(一般選抜編のCSE別早見表も目安になります)。
MARCHの総合型・推薦と何が違うか
MARCH理系の総合型・推薦は、立教(提出必須)から中央(英検なし)まで5校バラバラでした。4工大は芝浦(ほぼ全方式で必須)から工学院(不使用)まで。構図は似ていて、「総合型・推薦は、英検の扱いに大学の個性が最も出る入試」だと分かります。MARCH側の5校比較はMARCH理系の総合型・推薦×英検をどうぞ。
出願前の注意点:英検は「入口」、勝負は書類・面接
最後に、出願前に押さえてほしい注意点を4つにまとめます。
出願資格は「合格保証」ではない
英検の基準を満たしても、それは出願のスタートラインに立てたということにすぎません。合否を決めるのは、書類・面接・基礎学力調査などの総合評価です。芝浦のCSE1728をクリアしたら、次は探究や志望理由書の質が勝負になります。
募集は少数。「専願」「評定」などの他要件に注意
総合型・推薦の募集人員は一般選抜よりかなり少数です。さらに、評定平均・専願(合格したら入学)・課外活動など、英検以外の条件が細かく設定されています。英検の基準だけ見て「出せる」と思い込まず、要項の出願資格を全文確認してください。
要項は毎年変わる(電機は6月下旬・芝浦指定校は準備中)
今回の調査でも、電機大の2027年度要項は6月下旬公開予定、芝浦の指定校推薦は準備中でした。工学院も2027年度から探究型に評定基準点を新設しています。「去年は◯◯だった」をあてにせず、自分が受ける年度の要項で確認。総合型・推薦では、これがとくに大切です。
一般選抜との「両にらみ」で英検を活かす
総合型・推薦がうまくいかなかった場合に備えて、一般選抜への切り替えも考えておく必要があります。だからこそ英検は両にらみが賢い使い方です。
たとえば高2までに2級(CSE1980以上)を取っておけば、芝浦の総合型(1728)も女子枠の基準3(1980)もスコア条件を満たせます。一般選抜でも4校すべての制度に乗れます。準2級合格水準(CSE1728以上)でも、芝浦総合型と電機の一般選抜(英語免除)には届きます。英検をいつまでに・何級まで取るかの全体戦略は、理系に英検は必要か?いつまでに何級かでくわしく解説しています。

私、芝浦の女子枠が気になっています。英検はいつまでに取ればいいですか?

芝浦の総合型は、たとえば工学部で10月上旬が出願期間です(2027年度・時期は方式で異なります)。スコアの取得・提出が出願に間に合う必要があるので、高3の夏までに目標スコアをそろえておくのが安全です。理想は高2のうちに2級水準まで。そうすれば基準3のスコア条件も、一般選抜への切り替えにも対応できますよ。

英検対策は、何から始めればいいのでしょうか。スコアと言われると、急にハードルが高く感じます。

スコアと言っても、特別な対策が要るわけではありませんよ。CSEは4技能の合計で決まるので、過去問で苦手技能を見つけて底上げするのが基本です。芝浦の1728、都市大の1980。目標スコアから逆算して練習するのが近道ですよ。
芝浦・都市大の基準スコアを意識するなら、まずは2級の過去問で現在地を確かめるのが第一歩です。学校や塾で過去問を使える場合は、それを活用しても構いません。
下に「英検2級 過去6回全問題集(2026年度版)」の各ストアのリンクをまとめておきます。価格・在庫・レビューは各ストアの最新情報をご確認ください。
まとめ:総合型・推薦と一般選抜はセットで考える
最後に、4工大の総合型・推薦と英検について整理します。
- 総合型・推薦の英検は「出願資格」が中心(点数の底上げではなく、出願の入口)。
- 芝浦=総合型ほぼ全方式でCSE1728が必須(女子枠は基準1=1728/基準3=1980)。4工大で最も英検重視。
- 都市大=学科・枠ピンポイント(グローバル枠1980・公募併願1980=文理融合系・建築学科1855)。女子枠は英検不要(評定3.8)。
- 電機=概要の範囲では使わない(⚠️2027年度要項が6月下旬公開・最終確認を)。
- 工学院=総合型・推薦では使わない(英検は一般選抜のみ)。
- 一般選抜(4校すべて使える)とは裏返しの構図。同じ大学でも入試の入口で英検の意味が変わります。
- 英検は入口にすぎません。選考の本丸は書類・面接・基礎学力です。
- 総合型・推薦をねらう場合も、教科の勉強は止めないこと。うまくいかなくても一般選抜に切り替えられる、という自信になります。
- 高2までに準2級〜2級を取っておくと、総合型・推薦と一般選抜の両にらみができます。
【再掲】英検(英語外部検定)の入試での扱いは、毎年のように変わります。本記事は2027年度入試(電機のみ要項公開前の概要情報)をもとにした整理です。出願前には必ず、各大学の最新の入試要項でご自身でご確認ください。
一般選抜での4工大×英検(4校すべてで使える話)は、4工大で英検は使える?一般選抜4校比較でどうぞ。総合型・推薦と一般選抜、両方の地図を持って、自分に合う入口を選んでいきましょう。
よくある質問(Q&A)
4工大の総合型・推薦と英検について、受験生・保護者からよく受ける質問にお答えします。
Q1. 4工大の総合型・推薦で、英検は必須ですか?
大学によります。芝浦は総合型のほぼ全方式で英語資格(英検CSE1728以上など)が必須です。都市大はグローバル・リーダー育成枠や公募推薦の一部学科など方式次第。電機・工学院の総合型・推薦は、現時点で英検を使いません(電機は6月下旬公開の2027年度要項で最終確認を)。
Q2. CSE1728は、準2級に合格していれば満たせますか?
出願要件は級の合否ではなくスコアで判定されます。CSE1728は準2級合格の基準スコアと同水準ですが、実際のスコアは受験回ごとに変わります。自分のスコアレポートのCSE合計を確認してください。2級を受験したときのスコアでも、1728以上なら基準を満たせます。
Q3. 英検を持っていないと、4工大の総合型・推薦は受けられませんか?
電機・工学院の総合型・推薦と、都市大の多くの方式(女子枠・2段階選抜など)は英検不要です。芝浦の総合型はほぼ必須ですが、芝浦にも一般選抜という入口があります(一般選抜は英検がなくても受験できます)。「英検がない=4工大をあきらめる」ではありません。
Q4. 芝浦の女子枠の「基準1」「基準3」は何が違いますか?
学科コースによって求められる基準が違います。英検では、基準1=CSE1728以上、基準3=CSE1980以上です。基準3の対象は工学部 情報工学コース・建築学部 AP/SA/UAコース。志望コースがどの基準かを、要項で必ず確認してください。
Q5. 東京都市大の女子枠に、英検は必要ですか?
不要です。都市大の理工学部女子枠は「数学・理科・外国語(英語)のうち2教科の学習成績3.8以上」という評定ベースです。英検などの外部スコアは使いません。英検必須の芝浦女子枠とは正反対の設計です。
Q6. 都市大のCSE1980は、理工学部全体で使えますか?
使えません。グローバル・リーダー育成枠は電気電子通信工学科のみです。公募推薦(併願制)の対象は環境・メディア情報・デザイン・データ科学の文理融合系学部です。理工学部の他学科の総合型・推薦には、英検の出願資格はありません。
Q7. 東京電機大の総合型(AO・とんがりAO)で英検は使えますか?
現時点の公式概要ページの範囲では、英検の記載はありません。ただし2027年度の入学者選抜要項が6月下旬に公開予定なので、学科別の細かな要件は要項で最終確認してください。
Q8. 工学院の総合型・推薦で英検は使えますか?
使いません。自己推薦型・探究成果活用型・総合評価型のいずれも、探究実績や評定・基礎学力調査などで選考されます。工学院で英検を活かすなら、一般選抜の英語外部試験利用日程(CSE1750で英語免除)です。
Q9. 英検以外の外部検定でも出願できますか?
芝浦は可能です。TOEFL iBT38/GTEC810/IELTS3.5/TEAP186などが使えます。いずれも英検CSE1728と同水準の換算基準です。都市大は方式ごとに対象検定が異なるため、要項の「対象となる英語資格・検定試験」欄を確認してください。
Q10. 英検S-CBTのスコアでも使えますか?
大学・方式によります。級認定・CSEスコアは従来型と同じ仕組みなので、同様に扱われることが多いですが、出願時は必ず要項の対象試験欄で確認してください。土日に受けられるS-CBTの仕組みは英検S-CBTと従来型の違いで解説しています。
Q11. いつまでに英検を取ればいいですか?
総合型の出願は秋が中心です(芝浦の工学部総合型は2027年度・10月上旬)。出願時期は方式ごとに異なるため、要項の出願期間を必ず確認してください。スコア取得から提出までの余裕を考えると、高3の夏までに目標スコアをそろえておくと安心です。高2までに準2級〜2級を取っておく流れが現実的で、一般選抜への切り替えにも効きます(全体戦略は理系に英検は必要かへ)。
Q12. 以前に取った英検スコアでも使えますか?
大学・方式によって、利用できる検定の受験時期や証明書の提出期限が決まっている場合があります。過去に取得したスコアが使えるかは、必ず各大学の入試要項で確認してください。総合型・推薦は出願時期が早いため、「いつ受けたスコアか」「証明書が出願に間に合うか」を早めに確認しておきましょう。
次に読むのにおすすめの記事
目的に合わせて、こちらの記事もどうぞ。
- 一般選抜で英検を使いたい方 → 4工大で英検は使える?一般選抜4校比較(本記事の姉妹編・4校すべてで使える話)
- MARCHの総合型・推薦も知りたい方 → MARCH理系の総合型・推薦で英検は使える?5校比較
- 英検をいつまでに取るか迷っている方 → 理系に英検は必要か?いつまでに何級か
- 受け方で迷っている方 → 英検S-CBTと従来型の違い
【記事内データの注記】
本記事のデータは、以下の一次情報をもとにしています。総合型選抜・学校推薦型選抜の制度は年度・学部・方式によって変わるため、出願前には必ず各大学の最新の入試要項でご確認ください。
- 各大学の総合型・推薦での英検(英語外部検定)の利用可否・型・基準:芝浦工業大学(2027年度 特別・推薦入学者選抜要項・2026年6月1日公開)、東京都市大学(2027年度入試概要・各方式PDF)、工学院大学(2027年度入試の各方式ページ)、東京電機大学(公式概要ページ。2027年度入学者選抜要項は6月下旬公開予定のため、公開後に最新版をご確認ください)。いずれも取得日2026年6月12日。
- 総合型・学校推薦型での外部検定の利用方法(出願資格44.2%と最多):旺文社 教育情報センター「外部検定利用入試 2026年は494大学!私立大の総合型・学校推薦型選抜でも利用拡大」(2026年3月25日公開・2026年度入試・取得日2026年6月12日)。
- 英検CSEスコアの級別合格基準:日本英語検定協会の公表値。
- 本記事は「総合型選抜・学校推薦型選抜」での英検利用に限定した整理です。一般選抜での扱いは、別記事で解説しています。
※「英検」は登録商標です。英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。本記事は同協会の承認・推奨を受けたものではありません。
